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傷
笑い顔で、
悔し顔で、
泣き顔で、
おまえはいつも嘘を吐く。
どんな些細な嘘だって、
おれは絶対に赦さない。
あいつと一緒に涙を流した夜、
おまえは「くだらねぇ」って笑い飛ばしていた。
おれは確かにおまえを見た。
濁り腐りきった本当のおまえを。
おまえは罪を犯した。
おれはおまえをを裁く。
おまえは苦笑いして、
「ごめんよ」と謝るだろう。
けれどおれは知っている。
おれの死角のその隅で、
嘲りながら罪を続ける。
いくら裁いたって、
おまえはいつも罪に手を染める。
傷つけて、傷つけて、傷つけ続けて、
最後には全身がおまえに取って代わってしまうだろう。
誰も救おうとしないし、誰も救えない。
けれどおれは知っている。
結局はその傷も、嘲りさえも、
すべてが嘘なんだろう?




