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きっと。
淡々と続く空に
溜め息が溶けていく。
川辺に座っていても
時間は同じように過ぎてゆく。
視線。
――嗚呼、あの時のわたしが
じっとこちらを見ている。
言いたいことは分かってる。
机の引き出しに仕舞い込んだ
光の世界のことでしょう?
聞かせてあげる。
あの頃想像していた未来と
いまこの時の現在を。
背はそれなりに大きくなって。
勉強もたくさんして。
いろんな人と関わり合って。
傷付けて。
傷付けられて。
それでもひとつ
言えることがあるの。
きっとあの頃よりも
世界は色付いているよ。
きっとあの頃よりも
世界は明るいよ。
きっと。
きっと。
これからもずっと
輝き続けるの。




