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傍観
ひとつだけ。
ひとつだけ、後悔がある。
他愛もない、
なんてことない、
沈み続ける日々。
あの日。
あの時。
あの場所。
あの世界。
光っている。
動いている。
あれは、そう。
きっと〈こころ〉だ。
どくどくと、
脈を刻んでいる。
確かに分かる。
根拠なんてないけれど、
あれを知っている。
〈こころ〉。
〈こころ〉だ。
なんてことはない。
この体にも潜んでいる。
流れ出ている。
光が溢れている。
けれど、
それでも、
わたしは眺めることしかしなかった。
塞ぐこともせず、
ただ、結末を見届けた。




