14/448
秋の消滅
理解されない。
けれどそれでいい。
こんな感情、
こんな感覚、
誰も理解できなくていい。
時々思う。
もし自分がいなかったら、
あの人は、
どんなふうに生きるのだろう。
泣いて、
怒って、
喜んで、
笑って。
きっとそうさ。
結局そうだろう。
僕がいなくても、
世界は廻る。
僕がいなくても、
君は生きてゆく。
それなりに楽しく、
それなりに強かに、
笑って生きてゆくだろう。
僕はいなくていい。
解りきっていたことさ。
僕は欠けたピースじゃない。
そもそもピースでもない。
嵌められるための場所を、
僕は持ち合わせていない。
誰でもいい存在。
どうでもいい存在。
価値なんてなく、
マイナスにすらなれない。
嗚呼、秋よ。
この空はどこまで。
きっと僕は消えるだろう。
誰もいない場所を、
誰も知らない場所を、
僕に教えておくれ。
僕は、
君を、
赦さない。
きっと、
きっと、きっと、
きっと、きっと、きっと。
いつまでも。




