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詩・それに似た何か  作者: 暗雲(くらうん)
112/449

Harmony



『調和性の怪物』


『合理的思考を食らう神々への反逆』


『脇腹を抉られた少女の子守歌』


『絵画を這う蠅の瞳』


『地獄を渡る舟』


『握り潰した五分間の沈黙』


『運命制御装置』


『愚弄する人類の横顔』


『破裂』 『爆散』 『粘着』 『蒸発』


『創れ 創れ 創れ 創れ――』




嗚呼、駄目だ!


五月蝿い! 五月蠅くて堪らない!


鳴り止まないこの怨嗟を、イメージ群を、今すぐに消すんだ!




おれに全てを寄越せ!


感情や記憶、血液、爪の垢も何もかもだ!


創らなければならないんだ、調和性の怪物を!


そうしなければ、世界が、おれが救われない!


早く!


寄越せ!


す べ て を よ こ せ !




――彼は間違いを犯した。


現実の存在を否定しない限り、調和の完成点は際限なく膨れ上がる。


つまるところ、彼はただの怪物に成ってしまった。


増える手足、瞳、顔、細胞を制御できずに暴走した。


またひとり、Harmonyに殺されたのさ。




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― 新着の感想 ―
[一言] 多分、そこに一人でも人がいたら、調和なんて存在しないんだ。 それは無の中にしかないんだろうなあ。
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