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藻屑
流行りも廃れも知らずに
ただ昔を懐かしむ
たとえばそれは
路肩に咲いた蒲公英のようで
砂利を掻き分けて
陽を仰ごうと天を見つめる
其れに比べてわたしは
海の藻屑のようなものだ
ただ行く当てもなく
沖へと舟を漕ぐ流浪である
世の善と悪など気にかけず
のうのうと惰眠を貪る
たとえばそれは
踏切に立ち尽くす子供のようで
為す術を探す右手は
空を泳ぐばかり
其れに比べてわたしは
海の藻屑のようなものだ
後のことを考えもせず
海へと還る塵芥である
流行りも廃れも知らずに
ただ昔を懐かしむ
たとえばそれは
路肩に咲いた蒲公英のようで
砂利を掻き分けて
陽を仰ごうと天を見つめる
其れに比べてわたしは
海の藻屑のようなものだ
ただ行く当てもなく
沖へと舟を漕ぐ流浪である
世の善と悪など気にかけず
のうのうと惰眠を貪る
たとえばそれは
踏切に立ち尽くす子供のようで
為す術を探す右手は
空を泳ぐばかり
其れに比べてわたしは
海の藻屑のようなものだ
後のことを考えもせず
海へと還る塵芥である