表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

198/237

198.妹、正式加入

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



《ガイアス視点》


 みんなでバーベキューをしてる。

 ルシフェルが帰っていった後、ガイアスはため息をついた。


(未だ、あの学園長の目的が見えてこない……あの人は何がしたいんだ……?)


 前の学園長は、わかりやすいやつだった。

 兄を魔王にして、そして魔を率いての世界征服。


 だが……今の理事長ルシフェルは、目的がさっぱりわからないのだ。

 対校戦等での暗躍、そして……今回の精霊騒動もそうだ。


 裏で糸引いているのは彼なのは確定的なのに、何がしたいのかが見えてこない。


「ほれミカエル~。肉が焼けたぜ!」

「わーい! あにうえの肉ぅ~」


 兄はいつも通り、超然としてる。

 来るなら来いのスタンスだ。


 一方で、ガイアスはあれこれ考えてしまう。

 兄との最大の違い。兄は強者の思考をしてるのだ。


 何が来ても、まあなんとかなるだろう、という楽観的思考。

 しかしそれは、圧倒的強さが裏にあるからこそ、持てる……強者ゆえの考え方。


 ガイアスには決してないものだ。

 彼は自分が兄に劣ると思っている。だからこそ……いろいろ考える。弱者の考え方……。


(いや……ひがんでちゃいけないな)


 ガイアスはすぐに思い直す。

 こうやって落ち込んでも、何の意味もない。


 うつむくより、前を向く。


(もう少し情報収集しないと……)

「あの……」


 誰かが、話しかけてきた。

 振り返ると、そこには、勇者神ユージーンの妹、マーテルがいたのだ。


 今のマーテルからは敵意をまるで感じない。

 彼女はガイアスを見ると、ぺこっと頭を下げる。


「あなたにも、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」

「あ、ああ……いいよ。別に。事情は把握したし」


 本心から出た言葉だ。

 この子は理由もなく怒ってわけではない。


「むしろ、こっちこそごめん。兄さんが無神経すぎて」

「…………」


 きょとん、とした顔になるマーテル。


「なんだよ?」

「いえ……あなたも、勇者なのですね」

「はぁ……? なんだよそれ」

「なんでもありません。お兄様があなたを気に入る訳が、ちょっとわかっただけです」

「こっちは何にもわからないんだけど……」


 でも、謝っているのはわかった。

 謝ったらそれでいいじゃないか。


「ガイアス……兄さん」

「え?」

「な、なんでもないですっ!」


 ぶんぶんと首を横に振るマーテル。

 兄さん……なるほど、兄として接したいのだろう。


「いいよ、ガイアス兄さんで」

「い、いいのですか……?」

「うん。できの悪い弟ともども、よろしくね」

「ぼくのことじゃーでしょーねー?」


 ミカエルがぶーぶー、と文句をたれる。


「おまえ以外に誰がいるんだよ、ミカ」

「ガイアスは兄ぶるなです! 兄はあにうえ一人でじゅーぶんですぅ!」


 そんな二人のやりとりを見て、マーテルがうれしそうに笑った。


「ガイアス兄さん。ミカエル兄さん。これから、よろしくお願いします」


 にっ、とガイアスたちは笑ってうなずく。


「「うん、よろしく!」」


 こうして、ユリウス一家に、末っ子のマーテルが、正式に加わったのだった。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『【連載版】異世界帰りの元剣聖、二度目は王子に転生し、魔法を極める〜恵まれた家柄と才能で世界最強〜』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n3643iz/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ