197.バーベキューだ!
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
星の精霊にして妹、マーテルと和解した。
で、和解したので……。
「バーベキューだ!」
カーライル邸の庭にて。
俺はガイアス、ダンタリオン、ミカエル、マーテルと一緒に、バーベキューしていた。
「バーベキューって……もう秋だよ兄さん、今」
「いいじゃねーか。美味しいし。くえくえ」
俺の作った魔法コンロ(野外用)に、【仕入れてきた】肉をじゅうじゅうと焼く。
バーベキューはいいよな。外で食う肉は最高だ。
そして家族と食べればなおうまい!
「うめーです! あにうえのばーべきゅーはさいこーです!」
「ミカさん、おくちが汚れておりますわ」
ダンタリオンがかいがいしく、口元を拭ってやる。
ほんと気の利く嫁だ。
一方、マーテルは焼いてる肉を見て首かしげる。
「お兄様。このお肉……もしかして……魔物ですか?」
「おうよ。え、なに?」
マーテルが目を丸くしてる。
「何驚いてるんだよ、マーテル」
「あ、あなた……何言ってるのですか? 魔物の肉には、強毒が含まれてるのですよ……?」
ガイアスが首をかしげる。
「え? そんなの血抜きをちゃんとしておけば大丈夫じゃん。それに魔食いは魔力増強にもなるし、栄養もつくし、いいことずくめだよ」
「………………おかしいです、それ。この世界の常識からすると、おかしいです!」
はっ……! とガイアスが我に返ったような表情となる。
「し、しまった! そうだった! 魔食いはこの時代じゃ禁忌なんだったぁ! あああああああ!」
我が弟が何かを叫んでいる。
「化け物の中にいるから、常識がバグってしまっていたぁ! 最近じゃエリーゼもサクラも指摘してこなくなったからぁ! うわぁあん!」
「がいあすうっせーぞです」
そんなふうに和気藹々と飯食っていると……。
「いやぁ、おいしいですねえ。この古竜の肉」
「あ、旧あにうえです。まだ生きてやがったです?」
理事長ルシフェルが、いつの間にか、バーベキューを食ってやがった。
「失礼ですよぉ、愚弟。生きてますから」
「最近めっきりでばんねーから、出しゃばってきたです?」
「まあそんなとこですね」
ルシフェルが普通に飯食ってる。
俺は、やつに聞いておきたいことがあった。
「おい」
「私です」
「……まだ何も言ってないが」
「どうせ、精霊や邪霊をけしかけた黒幕が私か、って聞きたかったんでしょお?」
まあ、そうだが。
「理事長……! あなたは一体なにをしたいのですか! 精霊なんてけしかけて!」
ガイアスが叫ぶ。
するとルシフェルはニヤニヤと笑いながら言う。
「私の目的は一環しておりますよぉ。世界平和、そのためだけに動いてるんですぅ」
「世界平和……信じられません」
「そうですかぁ、それは残念ですねぇ」
全く残念そうには見えないな。
ガイアスは不安げな顔をしてる。ふーむ、この男が企んでいるのか、わからなくて、不安なんだな。
「心配するな、弟よ」
俺はにっ、と笑う。
「そいつが敵に回った瞬間、俺がぶっとばしてやっからさ」
「兄さん……」
今、ルシフェルは敵ではない。
精霊をけしかけたのは、俺ら……というか、弟をレベルアップさせるためっぽかったしな。
「おーこわいこわい。私は平和主義者なので、あなたの敵にならないようにしますねぇ」
「そーしとけ」
では~、といってルシフェルが消える。
ったく、変なやつだぜ。
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