181.九尾の狐
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
ガイアスは夢から覚めた、と思ったら冷めていなかった。
邪霊による精神攻撃を受けるも、義姉ダンタリオンの助言のおかげで、致命傷を避けることができた。
が。
「ぜえ……はあ……く……そ……」
ガイアスがその場にうずくまって動けなくなる。
夢の中、カーライル邸の庭にて。
「ガイアスさん、休んでくださいまし。霊気を使いすぎですわ」
「霊気の使いすぎ……?」
「ええ。霊気も、魔力と同じように総量が決まっております。魔力のように、大気中の魔素から錬成できません。使ったら回復までにかなり時間がかかるのです」
悪魔であるダンタリオンは、霊気の扱いについて、ガイアスよりも一日の長がある。
ガイアスはおとなしく、休むことにした。
今ここで無理しても、ダンタリオンの足を引っ張ることになると、目に見えているからだ。
それに……ガイアスはダンタリオンの強さを知ってる。
ダンタリオンは、ガイアスに信じてもらえたことがうれしくて、微笑む。
一方で兄に擬態していた邪霊が、ぎり……と歯がみする。
「よくもこの上位精霊である、高貴なるわらわの顔に土をつけてくれたなぁ」
ぐにゃりと兄の顔がゆがむ。
そこに居たのは、9つの狐の尾を持つ女だ。
一見すると獣人のようだが、しかし、強者が放つ独特のオーラを放っている。
あきらかに獣人を凌駕する存在だということが、ガイアスにはわかった。
「ほぅ……そこな勇者はさすがに察したか。わらわの強さを」
「……くっ」
敵の放つ邪悪なるオーラに思わず体がすくんでしまう。
だが、ダンタリオンは臆することなく、オンあの前にたった。
「あなたの相手はわたくしですわ」
「悪魔が、調子に乗るでないわ!」
「そちらこそ、たかだが妖魔ごときが、偉そうにしないことですね」
妖魔。
悪魔と同様、何かを恐れる感情が集合し形をなした、モンスターのことだ。
つまり悪魔とほぼ同等である……のだが。
「わらわを……悪魔と同列にするなぁあああああああああ!」
ごおぉお! と女の体から膨大な量の霊気があふれかえる。
そこには巨大な狐が立っていた。
肌が青白く光っている。
あの光すべてが霊気だとしたら、とんでもない量だ。
『この九尾の狐が、低級悪魔との格の違いを見せつけてやるのじゃ!!!!』
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