172.精霊
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
我が一番弟子にて最愛オブザイヤーを獲得しているガイアスと、突如妹を名乗る精霊女との決闘が発生。
俺は後方腕組カレシ面で、二人の戦いを友達と見守っている次第。
「あにうえー、あの精霊女、けっこーやるです?」
「まあ、そこそこまあまあやるな」
ミカエルの問いかけにうなずく俺。
エリーゼはわかってないらしく、こてんと首をかしげる。
「どういうこと?」
「自然霊は、精霊の中でも霊格が高いんだよ」
「自然霊? 霊格」
俺はみんなに説明する。
「精霊はこの世界のすべてに宿るんだ。すべてとは、全部。物体、人間、その他もろもろ。その中でも、地水火風など、自然界に存在するものに含まれる精霊を、自然霊っていうんだ」
「あの女精霊は、植物の自然霊ってことなん?」
「ああ。それもかなり高位の精霊だ」
精霊にも格……ランクが存在する。
ランクが高くなればなるほど、強い力を発揮できるようになる。
「あの娘は肉体を持っていた。しかも自我まで芽生えてる。ってなると、相当な位の精霊だろうなぁ」
「ユリウスさん、本当にお知り合いではないのですか? あのお方はとても怒っていらした。尋常じゃあない怒りです。多分ですが、彼女はとてもあなた様のことをお慕いなさっていたのではないでしょうか?」
と、我が嫁ダンタリオンがそう言うんだが……。
植物の大精霊……? しかも俺のことを慕う、うーん……。
「覚え……ないなあ。多分前世の関係だとは思うけど……」
どがん! という音とともに、ガイアスが俺のそばまで吹き飛ばされてくる。
彼は霊装を身にまとっていた。肩で息をしてる。かなり消耗してるようだ。
「あらま、ガイアス。苦戦してるのかー?」
「はあ……はあ……ふがいない姿を見せてごめんよ、兄さん」
「かまわんかまわん、そっか。おまえに精霊との戦い方、見せてなかったなぁ」
そういや魔族や神といった連中との戦い方は教えてたけど、精霊はまだだったわ。
「あいつら……強い。それにタフだ」
「お、そうなんだよなぁ。大精霊クラスだと、この星と接続してるケースが多くてさ。いくら攻撃しても瞬時に回復してくるから、厄介なんだよなぁ」
俺の前に、精霊がやってくる。
「もう終わりですか?」
「いや、バトンタッチだ」
ガイアスに代わって、俺が前に出る。
「ちょいと弟が強くなるための、教材となってくんない?」
びきっ、と精霊子ちゃんの額に血管が浮かぶ。ありゃ、また怒らせてしまったようだ。
「……いいでしょう。お兄様。きっとこぶしを交じれば、私がだれか思い出してくれるはず」
あ、確かに~。そうかもな。割と戦い方って人それぞれだしな。
「んじゃ、いっちょ相手してやるから、かかってこいよ」
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