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【書籍化】落ちこぼれだった兄が実は最強〜史上最強の勇者は転生し、学園で無自覚に無双する〜  作者: 茨木野
第13章

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169.転校生は突然に

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 アイン王立学園。

 俺や愛しい弟と仲間たちwith嫁が通う、学園。


 もともとはヴェノムザードが使っていた魔王城を、学園として機能できるように、改造したものだ。

 立派の校舎の前に馬車が留まると、俺たちが下りる。


「あ、み、見ろ! S4だ!」「ほんとだ、S4だ!」「ほんもののS4だ!」


 んー?

 なんだなんだ?


「あにうえ、えすふぉーってなんです?」

「わからん。ガイアス知ってる?」


 俺とミカエルがたずねると、はぁ……とガイアスがため息をつく。


「兄さんはほんと……まあいいか。S4っていうのは、こないだ対校戦に出てたメンバーのことだよ。兄さん、ボク、ミカ、エリーゼ、サクラの」

「はーん……。ん? S,4のなのに、五人いるんだが」

「兄さんは、その……」


 言いにくそうにするマイベストブラザー。

 

「ひぃ! Sだ」「ほんとだSだ!」「S……」


 えすぅ?

 ガイアスがため息交じりに言う。


「Sは兄さんのこと」

「おおん? どういうこっちゃ」

「S4は、スペシャルな4にんって意味じゃあないんだ。S(凄すぎるやばいやつ)+4(人の配下)、略してS4」

「はえー……まぎらわし」


 すごいのが5人でS5でもいいのにな。


「てか凄すぎるやばいやつって……俺、なにかやっちゃいましたかね?」

「……つっこまない、ぼくは突っ込まないからな!!!!!」


 すると俺たちのそんなやりとりを見て、ダンタリオンが「デュフ♡」とだらしない笑みを浮かべる。


「なるほどガイアスさんは受けと」

「受け?」

「ユリウスさんは攻めと」

「攻め?」

「ユリ×ガイは基本。ガイ×ユリもいいですがこれはなかなかデュフフフフ♡」


 と、そこへ……。


「おーい! ユリウスくーん! みんなー!」

「あ、えりーぜとさくらですー!」


 ばさ! とミカが翼を広げてとぶと、エリーゼにだきつく。

 エリーゼはミカをだっこして、よしよしと頭をなでる。


「おはよ、みんな」

「おいっす」「おはよう」「おはー」「エリーゼさん、サクラさん、おはようございます」


 これでS4がそろったようだ。

 俺はエリーゼに聞いてみる。


「なー、S4って知ってる?」

「ユリウス君とわたしたちのことでしょ?」

「なんだ知ってるのかー。ねえ俺なにかした?」

「うん、対校戦で、たっくさんね」


 うーん、そんなにしたかなぁ。

 いつも通りだったんだけどなぁ。


「ユリウスはん、普段からやばいけど、こないだは特にやばかったしなぁ。それに加えて、対校戦は全国中継されとったからな。よりユリウスはんの尋常じゃないっぷりが、幅広い層に知られることになったんやろな」


 サクラがそういう。

 えー、あれみんなに見られたのか―。うん!


「つまりガイアスが勇者に覚醒して、超大活躍したとこがみんなに見てもらえたってことか! うんうん! いいね!」

「な、なんでそんなんで喜んでるのさ」

「そりゃ、大好きなガイアスが、大活躍してたんだ。兄ちゃんうれしくなっちゃうよ」

「ば、馬鹿もう……」


 そんな様子を、女子組が「あいかわらずだねー」「嫁ができたのに弟といちゃつくなー」「でゅふふふ♡ 厚い本がさらに分厚くなります……でゅふふふふ♡」


    ☆


 さてそんなふうに、いつものメンツと一緒に、俺たちは教練室へとやってきた。

 王立の全校生徒がずらりと縦一列に並んでる。


「あー? なんだこれ」

「兄さん、始業式だよ」

「始業式ぃ? そっか、夏休み開けたからか」


 だるいなー。

 そう思ってると、シルクハットかぶった、にやけたつらがむかつくやつが、ひな壇の上に現れる。


「あ、旧でやがるです」

「ミカ、もはや兄上って言わなくなったよね……」

「あんなのどーでもいいです」

「辛辣……」


 理事長、ルシフェルが「えー」とにやにや笑いながら言う。


「おはようございますぅ、みなさん。今日から新学期ですねぇ。文化祭とか体育祭とかありますから、準備とか忙しいでしょうけどがんばってくださぁい」


 ほーう。

 文化祭……体育祭……そんなのものあるのか。


『イベントもりもりじゃな、我が主よ』


 魔王の声が体内から聞こえてくる。


『それより、感じ取るか?』

「ん? ああ。さっきからビシビシきてる、あれか?」

『うむ……どうする?』

「どーもしねえよ」


 来たらやっつけるだけだ。

 ガイアス含めて、俺と魔王の会話についてけてないようすで、こくびをかしげてる。


「えーでは、突然ですがぁ、ここで転校生を紹介しまぁす。どうぞぉ」


 そのときだった。

 どがああああああああああああああああああああああああん!


「「「きゃああああああああああああああああああ!」」」


 突如として教練室の天井が、破壊された。

 上から何か落ちてきたみたいだな。


「に、兄さん!? 大丈夫!?」

「おうよ。さすがガイアス、すぐにみんなに結界をかけて守ってたな」

「あ、いや! それはいいんだけど! それ!」


 ガイアスが、俺の頭上を指さす。

 

「ん? これ、ああ……多分俺の命狙っての一撃だろ?」


 俺の頭上に、超巨大隕石が乗ってる。

 乗ってるっつーか、俺の上に巨大隕石が落ちてきたのだ。


 そして隕石の上には、一人の女が乗ってる。

 金髪の、きれいな女だ。……って、あれ?


「あの女どっかで……」


 すると隕石の上に載っていたおんなが、音もなく降りてきた。

 俺はぺん、と隕石を手で払って消し飛ばす。


「……さすがですね、お兄さま」

「「「……は? お、お兄様ぁあああああああああああああああああああ!?」」」


 その謎の人物は、俺を殺そうとしてきたくせに、俺のことを、お兄様と呼んできやがったのだった。


【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】


新作投稿しました!

タイトルは、


『【連載版】俺だけステータスオープンできる件~はずれスキル【開】のせいで実家を追放されたが、ステータス確認できる俺はチートスキルもS級アイテムも選び放題で気づけば世界最強。俺を虐げた皆ねえ今どんな気分?』


ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n9203ii/

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[気になる点] お兄様? [一言] 更新… (出来るならば)
2023/10/18 21:02 退会済み
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