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160/237

160.規格外

【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 俺、ユリウス=フォン=カーライル。


 前世では勇者神ユージーンだった俺だが、今では転生して、カーライル公爵家の長男やってる。


 対校戦、最終試合。


 俺は呪いのアイテムで変貌を遂げた、神聖皇国のリーダー、転生者カズマの前にいる。


 ガイアスを地上に降ろし、俺はカズマの前に立つ。


「兄さん……じゃあ、【おわった】んだね!」


「ああ、ばっちりよ。おーい、ダンタリオーン!」


 観客席にいる、東部連合の生徒、で今は俺の嫁、ダンタリオンに声をかける。


 ぶんぶんと向こうも手を返してくれている。


「おまえのヒントのおかげで、片がついたよ! ありがとー!」


「どういたいしましてっ! ユリウスさまー!」


「あとでちゃんとお礼すっからなー!」


 黒髪美少女な元悪魔、ダンタリオンが笑顔でうなずく。


 ガイアスが複雑そうな顔をしていた。


「どったの?」

「いや……別に。何でもないよ。別に兄さんがあの女と過剰に仲良くしてるのが、気に食わないとか、そういうんじゃないからね」


「おう。そっか! じゃあいいや!」

「あんたはもう……」


 俺は次に、皇国の学園長をにらみつける。


「よぉ、悪の親玉さんよ。好き勝手やってくれたじゃあないか」


 皇国の学園長は、かずまたち、そして彼らの家族に呪いをかけていた。


 自分に従わない場合は、自分はもとより、大切な家族たちさえも死ぬという呪いだ。


 つまり、カズマたちは脅されていたのだ。


「な、なんのことだ? わしゃ知らんぞ!」


「ふーん、あそ。まあいいや。……さて、カズマ」

 

 俺は最後に、カズマを見やる。


 呪具の影響でバーサーカーとなっている彼。


「試合しようぜ」

「なっ! 兄さんどうして。全部おわってるんだろ?」


「おう。けど最後の仕事が残ってる。カズマを正気に戻す仕事がな。ならついでに相手してやるよ」


 狂化したカズマが獣のようにうなる。


「ルシフェルよぉう、始めてくれよ」


『ではぁ、最終戦、ユリウス=フォン=カーライルVSカズマ……はじめぇ!』


 カズマが一瞬で消える。

 あの巨体でこのスピードか。


 横から思い切りカズマが殴ってくる。

 

 その腕は灼熱の色に輝いている。

 おそらくは、体温を超上昇させているのだろう。


 触れるだけですべてを灰燼に帰す、魔手といったところか。


 ずずぅうん……!


 周囲にエネルギー波が伝わっていく。


 会場の地面、そして、会場を包んでいるバリアにひびが入る。


『ぐろおあぁあああああああああああああああああ!』


 野獣のようなうなり声を上げながら、灼熱の魔手にて、俺に連打を浴びせてくるカズマ。


 時間にして、10秒もなかったろう。


 だが……。


「ま、だいじょーぶだけどな」

「んなっ!? そんなばかなぁ……!」


 皇国の学園長が驚いてる。


「あやつは元々最強の転生者! そこに狂化をかけたことで、地上最強の殺戮マシーンとなったはず! だのに、なぜ貴様は傷一つ負わない!」


「簡単なことだ……。今のカズマの拳には、何も乗ってないからだ」


「乗ってない……?」


「ああ。あいつはいつだって、仲間のために、誰かのために戦っていた。その剣には、思いが、重みがあった。でも今の操られてるカズマには、それがない。だから……どんだけ殴られようが、痛くもかゆくもねえよ」


 俺は素手で、構えを取る。


「カズマ、そんな寝ぼけたパンチ撃ってきてんじゃねえよ。どら……俺が一発、目ぇ冷まさせてやる」


 カズマが連打を浴びせてくる。

 熱と打撃の嵐の中、俺はそのすべてを見切って、ゆっくりと近づく。


「なんという早さ!? やつは化け物か!」


 驚く学園長。会場の、俺を知ってる奴らは、さも当然とばかりにうなずく。


 俺はカズマの間合いに入り……その腹部に向かって一撃食らわせる。


 どっごぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!



 カズマは体を【く】の字にまげて、その場に突っ伏す……。


 灼熱の体からは、熱が失われていく。


「あ、ありえん……! 呪具で狂化された転生者を、一撃で倒すだとぉ! き、貴様ぁ……! 何者だぁ……!」


 学園長が声を震わせながら聞いてくる。

「ん? 俺か。俺はユリウス。ただの学生だ」


「貴様みたいな学生が、いるわけないだろうがぁああああああああああああああああ!」


 会場の、俺を知ってるみんなが、学園長に同意するようにうなずくのだった。あれぇ?

【★とても大切なお知らせ】


新作の短編投稿しました!

タイトルは、


『有名Vtuberの兄だけど、義妹が配信切り忘れたら、なぜか俺が有名になった~陰キャだからと振られた俺が、超人気ブラコン妹の兄として注目され、期待の新人Vとしてデビューするんだけど今更なんですか?』


ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n0842hu/

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