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始まりの扉

 『ウィース!どうもユウダイです!今日のテーマはこれです!』

 俺達の動画の始まり方がやっと決まった。

 

 高卒の俺なんかが就職できたのは先輩の紹介で入った三流企業。1日平気で8時間以上働かせるブラック企業。休日出勤は当たりまえ、上司からのあたりもきつく1年半で辞めてしまった。これが原因で親には家を追い出され、中学時代からの友人の部屋に居候させてもらっている。もちろん家賃は半分の3万円を出し、決して広くはないワンルームだが贅沢を言える身でもない。

 


 夕方、いつも通りにバイトから帰りユーチューブを見ていた。すると友人のユウキが帰ってきた。


『梅と鮭、どっちがいい?』

『じゃー鮭で。』と言うと梅おにぎりを渡された。ユウキは梅が嫌いだからだ。

『なーダイキ、俺らこれからどうするよ。いや、追い出そうとかじゃなくてさマジで将来とか考えるとこれから生きていける気しねーよ。』


追い出されないことにはホッとしたが、自分たちの今の状況は非常にまずい。俺は毎日食費と家賃のために電気屋でバイトを繰り返す日々。一方ユウキもコンビニでバイトをしている。


『お前はまだいいじゃん。親から毎月5万の仕送りもらってるんだろ?』

『いや、それも先月まで。姉貴にバラされちまったよ・・・』

『仕事辞めたこと?』

ユウキは軽くうなずいた。




ユウキも俺と同じで高卒後は就職した。仕事は順調で同期の中でもトップの成績を残していたらしい。しかしそれが原因で同期の社員に妬まれ、女子更衣室を盗撮したという濡れ衣を着せられた。それが理由で会社に居づらくなり、たった1年で会社を辞めてしまった。



『こいつらはいいよなぁ。』と俺が見ていた動画を見ながらユウキはぽろっと呟いた。

『こんな奴が焼肉で10万だってよ。顔も大したことないしそんなに面白いかこいつ。』

『でも登録者50万人だしファンも多いよ。実際俺もファンだし。』

『でも俺らが高校時代にやってたことの方がよっぽど面白いじゃん。ジャン負けブスに告白したり、朝礼で誰が一番大きな声でおっぱいって言えるかやったりさ〜。』


確かにあの時は面白かった。本当に漫画やアニメで見るような青春をしていた。そして俺は冗談のつもりでこう言った。


『確かに。じゃあ俺らならYouTubeでトップになれんじゃね?』

するとユウキはすごい勢いで立ち上がり大声でこう言った。


『それだよ!俺らもやればいいんだよ!ユーチューバーにさ!』

ここから俺らのトップユーチューバーへの道は始まった。


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