67話 聖那の猫声とパーカー
聖那は5分くらい洗面所で可愛い動きをしてしまっていた。
なぜすぐに部屋に戻らなかったのか…ホントにわからない…
「可愛いからって…俺いつまでいるんだろ…ついやっちゃう…」
そういっていたら、優賀が急にドアを開けた。
「ひゃ!?なんだ優賀さんか…驚いたよ…」
そういって、やっと目が覚めたが、そのあとに優賀が、
「可愛いね!猫耳の聖那ちゃん!ちょっと猫の鳴き声してみて!」
「に…にゃー…声まじで高いな…俺本当に男なのか…てゆうかまさか!?」
「そう!私がつけてあげたよ!可愛いでしょー!」
「可愛いとか…俺まじで嫌なんだけど…猫耳ならせめてヘッドホンがよかったな…」
(そういう問題なのか…)と優賀は思って、顔を洗った。
「ふぁぁぁ…おはよ…」
神奈が8時に起きてきて言った、今日朝6時に起きたらしい結華から聞くと、昨日FPSゲームをずっとしていたらしく、レムネムにもログインしていなかったよう。
「ったく…結華ちゃんを見習って欲しいわ…とりあえず!昨日言った通りいつものショッピングセンターいくよ!まぁ私はいけないけど…」
朝ごはんを食べていた聖那が驚いたように言った。
「えぇ!?俺聞いてないよ!?俺…まぁいいか…」
そういって、聖那はとりあえず軽くベランダに行ったのだが、すぐに戻ってきた。
「今日結構肌寒いよ…俺パーカーとか寮にあるし…神奈さん、なんかないんすか?」
そういって、志乃亜ちゃんならあるかもって思い、とりあえずまだ寝ていた志乃亜の部屋に行った。
「うーん…パーカーとかがいいんだろうけど…私そこまで着ないからねぇ…ごめん!」
志乃亜が起きたのだが、あんまりきてないから持ってないらしいので、しょうがなく聖那は神奈に春の時に買ったパーカーを着た。
「そういやさ、ちょっとポニテにしていい?」
志乃亜が聖那に言ってきたが、とりあえずOKをし、髪を結んでもらった。
「まぁ…いいかな?俺長い髪苦手だし…」
そういって、とりあえず財布を持って行った。
「やっとついた…そういやさ、水色の髪って少ないよね?」
電車でショッピングモールまできて、気づいたことを言った。
たしかに学校でも青系の髪は多分5人くらいだと思う。このうち3人は染めているという噂があるらしいが、聖那は地毛らしい。
とりあえず神奈と結華と聖那、あと志乃亜で店に入ろうとしたが、その後ろに麗乃がいた。
「あ!聖那ちゃんじゃん!ポニテ可愛いね!」
「はぁ…俺可愛いとかいわれたくないのに…」
「いいじゃん!私は好きだよ!神奈ちゃんとおんなじツインテールとかもよさそうだけどね!」
「いや…これ以上可愛い言われたくないんだけどさ…」
そういって、聖那たちはショッピングモールに入った。




