60話 神奈の学園祭と聖裕
「今日は体育祭だね!神奈ちゃん!今回は私と行かない?」
学園祭の日の朝、志乃亜が声をかけてきたが神奈は、
「えっと…私麗乃ちゃんと…結華ちゃんと行くつもりなんだけど…」
そういっていたら、結華が来て言った。
「うぅ…恥ずかしいんだけど…この服とか…」
服は上に白の軽いフリルの着いたTシャツにミニスカートという結華には厳しそうな服だった。
そういっていたら、志乃亜が結華に近づいて大きい声で言ってきた。
「可愛いじゃんー!この子ホントに男の子なの!?ってレベルだよ!」
「志乃亜さんまで…僕男なのに…」
「いいじゃん!とりあえずもういったら?」
そう言われたので、神奈と結華は学校に行った。
学校について、ほっとしている結華が言った。
「着いた…ほんと視線がきつい…」
「大丈夫?とりあえず麗乃ちゃんのところ行かない?」
そういっていたら、後ろから麗乃の声がした。
「神奈ちゃん!結華ちゃん!おはよう!今日は綾ねえも連れてきたよ!」
「二人とも!久しぶりー!綾音だよ!私今日休みだからせっかくだし来たよ!」
そういわれて、そこから集合時間まで待ったが、聖裕は来ていなかった。
「どうしたんだろ…ちょっと私行ってくる!」
そう言って、麗乃は校門を出て寮まで戻った。
神奈は麗乃が寮に戻って、ある程度経ったとき言った。
「どうするの?麗乃ちゃんもどってこないし…」
「あぁもう!俺らも行くぞ!今校門前人多いけど近道から行けば行けるはず!」
そう言われて、結華につれてかれて、近道の裏門に行ったが、そこには、緋月と、大学生位の男がいた。どうやら緋月の髪を当たったということで怒っていたのだが、緋月はまだ人見知りが直りきっていないのでこうなっているらしい、
止めに行こうとしたのだが、後ろから聖裕がきていった。
「お前なぁ…緋月になにやってるの?」
「は?俺の友達になにいってるんだよ?」
「ふざけるな!緋月は…緋月は俺の…」
「俺の…なんだよ?お前さ、俺の状況わかってるのか?」
「わかってるから言ってるんだよ!とりあえず責めるのなやめろ!」
そう言った喧嘩があったが、その時、遅れて来ていた志乃亜が来て言った。
「佐谷戸!なにやってるの!」
志乃亜がそういって、神奈が言った。
「佐谷戸!?もしかして志乃亜の彼氏!?」
「え?まぁそうだけどね…って後で詳しく教えるから!とりあえず佐谷戸!その子話して上げて!」
そう言われて、やっと緋月を話してくれた。
「ねぇ…私さっき…ヒソヒソと言われたんだけど…聖裕くんが…『お前なんてあいつには守りきれないだろ』って言われたんだ…」
緋月がとりあえずカフェに行こうって言ってきて、話してきた。
「そうなの?でも…聖裕くんは頑張ってるよ?」
「いや別に…それはわかってるんだけど…やっぱり…私一旦恋人辞めたほうがいいのかなぁ…」
そういって、とりあえず神奈と一緒にカフェを出た。




