58話 和登を好きだと思いたくない夕漓
今回も夕漓と緋月パートです
夕漓は学校の寮に戻って疲れていた。
緋月には「今日は…ちょっと体調悪いから…ごめんね…今日は練習付き合えないよ…」
そういって帰ったのを思い出して、神奈にメールを送ろうとしていた。
「はぁ…私何してるんだろう…そこまで好きなはずないのにね…」
そういってたら、グループのチャットに神奈から写真とメッセージが来ていた。
その写真は、神奈と健二、二人で勉強しているような写真だった。
「いいなぁ…そういや…二人って一緒に…住んでる…のかな?そうだよね…和登くん…今女の子だからね…多分…健二くんの方が似合ってるわよね…」
そういって、自分を納得させようとしていたが、夕漓はいつの間にかないていた。
「え…なんで私…泣いてるのかな…私…だって…和登くんは…和登くんは…和登くんは女の子なのに…うぅ…」
そういっていたら、緋月から電話がかかってきた。
緋月が電話で「何か悩みあるの?」って言われて、部屋に来てって言って呼んだ。
「な…なるほどね…私も一応付き合ってる人はいるけど…」
「私…ほんとに…和登くんが好きなんだよ!でも…でも…」
緋月が部屋にきて話してくれながらも、少し泣きながらも話した。
「で、でも…あっ!そうだ!ちょっと神奈ちゃんの家に来て!」
そういって、緋月は夕漓を引っ張って神奈の家まで言った。
「ついた…ほんとに満員電車の時とか乗らないから…いくだけで疲れた…」
神奈の家に着いた途端、緋月が行ったが、その後に夕漓が、
「まぁ私たち学校近いからね…とりあえず入るよ!」
そういって、夕漓はインターホンをならしたが、出てきたのは高麗那がでてきて、夕漓が言った。
「えっと…高麗那ちゃん?あの…和登くん…呼んでくれますか?」
そういって、高麗那は二人を家に入れた。
高麗那は二人をリビングに入れて、神奈を呼ぼうとしたら、神奈らしき子が来た。
「あの…高麗那さん?何してるんですか?」
「あぁ結華ちゃん?どうしたの?」
二人がそういってたら、夕漓が言ってきた。
「結華ちゃん!?髪ほどいてる神奈ちゃんじゃないんですか!?」
そう言われた後、結華はすわって、指輪をつけようとしたけど…結華は驚かせ過ぎたくはなかったので、指輪をポケットに戻して言った。
「ごめん…俺…健二なんだよよね…姉に女の子にされてるんだよね…」
そういっていたら、また夕漓が言ってきた。
「えぇ!?なんで健二くんも女の子になっているの!?でも学校では男の子だったわよね?」
「あぁそれ?さっき閉まったこの指輪をはめたら男の子になるんだよね…」
そういって、指輪をはめて男の子になった。
「ホントに男の子になってる…のですか?髪が長いままなんだけど…」
そう言われたけど、健二はよくわからなかったので、とりあえず「あんまり説明できない」と言って、二人は帰った。




