42話 綾音と結華の個人事情
綾音が宅配で頼んでから数分後、ピザがとどいて、食べながら綾音が結華に言った。
「結華ちゃんって男の子だよね?なんかしゃべり方に違和感があるし、」
結華に言ったつもりだったが麗乃が言った。
「え?違うよ綾ねぇ、ちゃんとした女の子だけど…」
「そんなことないでしょ、多分だけど…」
そう言ったら、綾音が提案してきた。
「うーん…あ!そうだ!結華ちゃん!私とお風呂入ろ!女の子なら恥ずかしくはないよね?」
「はぁ!?え?待ってさすがに恥ずかしいよ!」
綾音はききながらも風呂まで引っ張って行った。
「綾音ちゃんって昔からあんな性格なの?麗乃ちゃんもだけど…」
神奈が麗乃にいって、麗乃が答えた。
「まぁそうかな?だから性格的にいつもは新聞記者やってるんだけどね!」
そういってたら、結華が泣きながらでてきて言った。
「僕…僕…恥ずかしかった…」
そういって、すぐに麗乃の後ろに隠れた。
そのあと、麗乃が綾音に言った。
「もう綾ねぇ!結華ちゃんをからかわないで!わかったでしょ!結華ちゃんは女の子だって!」
「わかったよ…まぁごめんね結華ちゃん!」
そういって、食べ終わっていたピザをかたづけた。
片付けを終えたとき、志乃亜から電話から電話がかかってきた。
「もしもし神奈?今日高麗那も私も夜から卒業の打ち上げだから…できるだけはやく帰ってきて、」
そう言われたので、麗乃に帰ると言って、神奈に家に帰った。
家に帰ったが、二人はでていて、しょうがないのでコンビニで弁当を買いに言ったが、由真がコンビニに来ていた。
「あっ!神奈ちゃんー!今日お母さんが仕事だったから弁当買いに来たけど…神奈ちゃんは?」
「私は姉が今日打ち上げ立ったから買いにきた!まぁ優賀ちゃんもいるけど忙しそうだし…」
そういって、神奈はレジに向かって外にでた。
「あれ?そういや結華ちゃんまだかえってないよね?ちょっと電話しよ、」
そう思って、電話をかけたが、出なかったので、そのまま家に帰った。
「ただいま…てゆうか汗かいたな…風呂いくか…」
そういって、神奈は弁当を置いて洗面所まで言った。
「ふぅ…気持ちいい…明日は一日姉はいないし…ゲームしまくりたいな!でも宿題やらないとな…まぁ後で明日の分するか…」
そういってたら、玄関のドアが開いた音がしたので、神奈は風呂から出た。
「気持ちよかったなぁ…とりあえず着替えたら弁当たーべよ…」
そういった途端、結華が洗面所に入ってきた。
「うわぁ!?ごめん神奈さん!」
「え!?こっちこそごめん!すぐでるから!」
そういって、すぐに服を着て、洗面所から出た。
「ごめん…神奈さん…さすがに気づかなくて…」
弁当を食べながら、結華は言った。
「いやそんな怒ってないって…まぁ一瞬は恥ずかしかったけどさ…」
そう不安な空気がつもるなか、神奈はレムネムをした。




