15話 神奈は転校生だった
とりあえず、いつもの様に家に帰ってから、麗乃からチャットが来てた。
「そういやさ、神奈ちゃんの説明どうしてらいいかな?」
「そうだよね・・・とりあえず黙っておくかな・・・」
「わかったわ、とりあえずは言わないでおくわね、他の人にも話題にしないようにと言っておくね」
そう言っておいた。
「さぁーて、今日から志乃亜は寮だし、弁当でも買ってくるか、」
そういって、コンビニに出かけた時に、健二と会った。
「あの・・・神奈さん・・・このまえはすみませんでした。ほんとに神奈さんが和登だったらと思うと・・・つい・・・」
「いや、もういいよ健二、じゃ約束通り、しばらく飯奢ってね!」
「忘れてなかったか・・・まぁいいよ!じゃ唐揚げ弁当奢ってね!」
「わ、わかったぜ!」
そう言って、2人はコンビニから出た。
とりあえずレムネムの時間だから神奈はログインした。
その時に紅月が来て、麗乃がいった。
「あ、紅月ちゃんー!フィフティラス・レムにいらっしゃいー!」
「あ、麗乃さん、こんちにはー、そういやね、勢いでギルドはいったけど、どうしたらいいの?」
「あぁ、いってなかったよね?ダンジョンとかここのギルドハウスとかだね!」
「なるほどね、とりあえずゆっくりしていくね」
そういって、紅月は麗乃に沿って、部屋に行った。そのあとに、ふときづいて、神奈は由真に話しかけた。
「そういや由真ちゃん、あまり見ない緑のツインテの子がいるんだけど、あの子は?」
「あの子は今日の転校生の別グラスの子だね、たしか…『和沙時 緋月』だったっけ?とりあえずはなしかけてみる?」
「まぁ…挨拶程度には…」
そういって、神奈と由真は緋月に話しかけた。
「こんにちは!私は別クラスの神奈と由真だよ!緋月ちゃんだっけ?」
「あ…はい…私は…緋月です…すみません…私はあまり…話せないです…すみません…」
緋月の話し具合的に、あまり続かなさそうだと思った。
「あの…今日来た…千雪って…ひとはどこ…ですか?わ、私の…友達…なんです…」
「いや、どうだろ、麗乃ちゃんに聞かないと…ってあの子じゃない?」
そういって、由真が向いていた方をみると、確かに現実と同じ、このギルドで一人の黒髪の男子だった。
「たしかに…あの子…かも…ちょっと…話しかけてくるね…」
そういって、緋月は千雪の方へ行った。
「とりあえず…軽く挨拶…してきたけど…やっぱり…私は…話しづらいです…」
「まぁまぁ!私たちと話してゆっくりでも話せるようになったらいいね!」
「じゃあ…一ついいます…神奈ちゃん…だっけ…私と同じ髪型…いいと…おもうよ…」
「あ、ありがと」
[一応男だから可愛いと言われる心境がなんか…]
そう思い、転校生にとっての、はじまりの日だった。ー




