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地獄の沙汰も  作者: moc
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地獄の沙汰も祖父しだい

「ねえちゃんも強情な人でんな」


「この俺をここまで本気にさせたのはお前が初めてよ」


「しかしなあ。お前の罪を絶対にはかしてやる」

















「じっちゃんの名にかけて!!!」


「あんたやっぱり現世の事知ってるでしょ」


「金田一少年パックてるじゃん」


「だからさっきからゆうてますやん現世のことなんかしらんて」


「金田一少年なんて漫画しりまへんがな」


金田一少年が漫画って事しってるじゃん


「ねえちゃん。わいのおじんのこと知らんやろ」


「わいのおじんの名裁きは有名なんやねんぞ」


へー閻魔様におじいさんがいるのは驚きだけどちょっとおもしろそうなので聞いてみよう


「じゃあ教えてくださる?」


「昔な2人のお母さんと1人の息子がおってん」


「2人のお母さんはどちらもその息子の母親は自分やゆうてきかへんかってん」


「さあおじんは困った。手がかりはなにもないねん」


「そこでおじんは一計を案じて2人の母親に子供の腕を引っ張らせて愛情の度合いを試してん」


どっかで聞いたことある話だ・・・


「どっちも母親も自分のほうが愛情があるっていうて息子の腕を思いっきり引っ張るねん」


「そのうち息子が『いたい』ってゆうたらあわてて片方の母親が離してしまってん」


はいはいあの話ね


「そしたらうちのおじん引っ張ったときに取れた息子の皮膚と母親の髪の毛をDNA鑑定してみごと最後まで腕を離さなかった母親が本物であるのを証明してん」


えーーー全然美談でもないしどっちかって言うと冷たいよおじいちゃん


「それからは裁きに科学捜査も取り入れるようになり。わが閻魔家の有能さを証明したとさ」


「わが閻魔家のォォォォォー。科学力はァァァァァァァー。世界一ィィィィィィィー」


あんたディープなとこまで漫画のこと知りすぎてるよ

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