地獄の沙汰も上司しだい
「ほんま勘弁してくださいよ」
「僕の上司怖いですねん。あんさんの罪をうまく裁かんと怒られますねん」
そういってさっきとはうって変わって閻魔は泣きそうな顔をし始めた
もともと怖い顔を無理矢理悲しくさせているのがちょっと滑稽でおもしろい
そして、目の横にしわを寄せハの字になった眉毛がかわいい
「じつはさっきから熱ありますねん、顔赤いでしょ?」
「赤い顔は始めからでしょ」
すかさずつっこむ
「声もがらがらやし」
「それも始めから」
「実はおかんが病気ですねん」
「そんなこと上司にいいなよ」
「さっき言いましたやん上司は怖い鬼だって」
「僕の上司ね・・・」
「後輩なんですよ」
それは悲惨な話だ
「僕ね裁くのへたくそやから、みんなに馬鹿にされてんねん」
「このまえもねあんさんくらいの女の子が来たときですわ、その子はお母さんが病気で看病して看病してその子なんも悪いことしてへんのにお母さん死んじゃって」
「その子、お母さん死んだの看病が悪かったせいやっておもてもうて、自殺してもうたんですよ」
「それでここにきて裁いたんやけど、その子、看病が悪いせいでお母さん死なしてもうたのに天国にいるお母さんととこには行けへんゆうてな」
「私は地獄行きやって言うてきかへんかった」
「そんな子地獄に送るわけ行かへんやん。だから天国行きの判決をくだしたんやけど、上司が本人が地獄に行きたいんやったら行かしたったらええねん言うて地獄行きになってもうたんや」
「地獄に送った女の子のことは忘れられへんし、同僚には非常な裁きを行った冷血漢に見られるし」
「上司に逆らえへん自分が悔しいて悔しいてなあ」
それは切ない話だ
「だからあんさんをすんなり裁いてみかえしてやりたいねん」
「あんさんが素直に罪を話してくれたらエンマンに解決すんねん」
「エンマだけになっ」
そういって満面の笑みを浮かべながらうれしそうに
「どや。ねえちゃんこのネタおもろいやろ?」
閻魔の親父殺す・・・




