地獄の沙汰もこの世しだい
「閻魔さんそういえばさっき公務で現世に行ってるって行ってたわよね?」
「なんや聞いてたんかいな」
そりゃ聞いてるよ
「別に隠しとこうと思てたんちゃうで。なんか恥ずかしいやんご隠居様のお忍びみたいで」
そんないいものじゃないでしょ
「もしかして私のことも調べた?」
「あー海猿読んでたしあんまり覚えてへんわ。やっぱり海猿は映画より漫画のほうがええね」
「なに昔からのファンみたいなこと言ってるのよ」
「そっか・・・」
「なんや気になることでもあるんかいな」
「いっいや・・・母さん元気だった?」
「元気やったで」
「アッチのほうも」
「母さんになにしたのよ!」
「冗談やがなそんな目くじら立てんでもええやん」
「第一現世でわしの姿が見えるわけないやん」
「そっかそうよね」
「あん時な実は閻魔帳落としてもうてん」
「そんでな人間に拾われてもうたんや」
またどっかで聞いたことある話だ・・・
「はいはいデスノートでしょ」
「なんやデスノートって」
「もう飽きたよ。どうせ閻魔帳拾われたら姿が見えてとか言い出すんでしょ」
「わしほんまに知らんわそれ」
「チェックチェック、今度現世行った時に見とかなあかんな」
しまった。余計な知識を与えてしまった。
「しかしその閻魔さんはさぞかしカッコええ役なんやろなー」
「閻魔違うよキモイ死神だよ」
「なに!?死神やとー」
「よりによって死神とは」
「似たようなもんでしょ」
「一緒にすんなやあいつら気取りくさってわしらの事を言葉が汚いとか下品やとかいいよんねん」
当たってるよ残念だけど
「死神なんて性格冷たくて都会者ぶってるわりには田舎者の集まりやん」
あれ?それって大阪人が東京にもってる印象じゃん
「まあ死神と鬼は違うって事と死神が嫌いってことは分かったわ」
「ところで落としてきた閻魔帳は?」
「あれは獣鬼に探させた」
「悪魔!!」
「悪魔と一緒にすなや。あいつら・・・・」
「もういい」




