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幽霊の正体見たり異世界か  作者: 固い六
第一章
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第六話 幽霊の通販番組

主人公アルバートの隠された力がついに発覚!あんまりチートで無双って感じにしたくないので、なるべく抑え抑えの方向で。

『キミ、今、ど、どうやってぼ、ボクに触ったの!?』


「(どうやってって、こうやって普通に触っただけだけど)」


ペタリ


『ひやあああ、また触った!?どうやって!?』


「あい、やいよーあやー...(だからどうやっても何も...)」


『へ?あ、あーそうだよね!喋れないよね、ちょっと待っててね』


ゆうちゃんは両手を俺の方に突き出して何やら唸ってる。


『これをこーやって、こっちのをあそこに追いやってそれを...』


よく分からないことを一生懸命やってるゆうちゃん、傍から見ると超シュールだ。


『こーしてこれを当てはめて、うむむむむ...』


そうこうしてるうちにだんだんゆうちゃんの両手が青白く光りだし...


『来た!これだ、ここだね!!』


と一人で勝手に納得するとゆうちゃんの両手の光が消えてった。


『ふう、キミのはちょっと手間取ったよ、でもこれでもう大丈夫だから』


「(何が?)」



『(何がって、こういうことだよ)』



「!?」


突如ゆうちゃんの声が聞こえてくる、頭の中に直接と言うよりはもっと深い部分、なんていうか魂に語りかけるような...


『(大正解、そう、まさしくキミの魂に語りかけてるんだよ)』


「(は?魂に語りかける?どうやって)」


『(どうやってって、こう...頭の中で考えて)』


「(頭の中で考えてって...こっちの考えも筒抜けになるってことか...?)」


『(まあ、慣れると便利なもんだよ?筒抜けって言っても本当に隠したいことは無意識が勝手に制御してくれるから大丈夫だし)』


「(ほー、で、これはなんだ?)」


『(うーん、特に名前とかは決まってないけど...テレパスの応用かな?)』


「(テレパス?)」


『(あ、テレパスって言うのは無属性の上級魔術のことだよ、こうやって直接会話しなくても意思の疎通ができるようになるんだ)』


「(ってことはこれは魔術なのか?)」


『(いや、魔術とはちょっと違うかな、使ってる力が魔力じゃないからね)』


「(魔力じゃない?じゃあ何を...)」


『(うーん、これも特に名前は決まってないけど、名付けるなら《霊力》かな)』


「(霊力?何それ霊〇でも打てんの?)」


『(〇丸が何かは知らないけど、一言で説明しちゃうと魔力の亜種ってところかな?)』


「(亜種?)」


『(ここからはあくまでボクの仮説なんだけど人は死んでしまうと死亡時に保持していた魔力が霊力として幽霊の力へと変換されるんだと思う)』


「(あ、やっぱゆうちゃん幽霊だったんだ)」


『(ゆ、ゆうちゃん?ボクの名前はシャティア、《シャティア・ヴァロッサ》って言うんだ、気軽にシャティアって呼んでよ)』


「(あ、俺の名前は『(アルバート・ウィルホーキンスだね?知ってるよ)』...)」


よろしくね、アル...とシャティアは笑いかけてくる。


『(ところでさっきの話に戻る前にキミは何者なんだい?)』


「(何者って、生後半年の0歳児だよ)」


『(今までのボクとの会話の流れを聞いた人間の何人がその言葉を信じられるかな)』


「(...俺の素性なんか知ってどうするつもりだ?)」


俺は睨むようにシャティアを見つめる。0歳児なので凄みも何も微塵も感じないだろうが。


『(はは、何もしないよ、ほんの興味本位で聞いたまでだよ、幽霊のボクに触ることの出来る生身の人間が、見た目にまったくそぐわない喋りの0歳児が、その生きている人間であるにも関わらず異常な量の霊力を持っているキミが、ちょっと気になっただけさ)』


「(ちょっと気になった...って、異常な量の霊力?)」


『(あれ?気付いてないのかい?そうだよ、キミには人間にしてはありえない霊力量なんだ、もしかしたらボクよりも多いかもしれないね)』


「(そうなのか?自分では良く分からないけど...)」


『(まぁ、普通の人には見ることはおろかその存在に気付くのも困難だからね)』


「(で、俺はその莫大な霊力を生きているあいだに活かせるのか?)」


『(もちろん、むしろ活かさにゃ損だよ)』


「(けど見えもせず感じも出来ないものをどうやって使えば...)」


『(あー、うんそうだね、そこはボクがキミにちょちょいっと手助けすればどうとでもなるよ)』


「(そうなのか、じゃあお願いしたい)」


『(た・だ・し♡)』


そうシャティアが怪しげに微笑むと


『(キミの正体、聞かせてちょうだい?)』


「(そうき来たか...)」


俺がシャティアの言葉にどう返そうか悩んでいると


『(あ、別に話したくないならいいよ、霊力なんて常人にはほとんど関わりのない物だからね)』


「(そ、そうなのか...なら)」


『(でも、キミの魔力は普通の人よりも圧倒的に少ないよ?)』


「(え?)」


ゑ?俺の魔力が常人より少ない?普通こういう転生モノの主人公って生まれつき他者を圧倒する魔力を持ってて無双しながらハーレムしちゃうものじゃないの?What?why?


『(えっと、キミが何のことを考えているかはよく分からないけど、少し落ち着こう、こっちまで、揺らぐ...)』


「(え?あ、あぁ悪い、ちょっと気が動転してた...で、俺の魔力が異常に少ないんだったよな、なんで?)」


『(ボクもそこまでは分からないけど、おそらくキミの凄まじい霊力が本来身につくハズだった魔力を押し出しちゃってるんじゃないかな)』


「(そんな...じゃあ俺は魔法を使えないってのか!?)」


『(一応あるにはあるから使えない事もないけど...せいぜい初級魔法を一回使うのがいいところじゃないかな)』


「(なんと...なら俺はこれからどうすれば...)」


『(ふっふっふ、そこで霊力だよ! キミの霊力を死ぬまでとっておくなんて勿体無いよ)』


「(霊力は...魔力の亜種って言ってたな...つまり霊力で魔法の替わりになるようなことが出来るのか...?)」


『(もちろん!このテレパスモドキが何よりの証拠、しかも霊力は慣れると魔力よりも断然お得で使いやすいんだよ)』


「(そ、そうなのか?)」


『(そう、例えば数字で表すなら10の魔力を必要とする魔法を霊力で再現したのなら、必要な霊力は2くらいなんだよ!)』


「(まあお得!)」


『(しかも!魔法と違って霊力には詠唱も魔法陣も必要ありません!使い方はお持ちのイメージに霊力を込めるだけ!!)』


「(まあお手軽!でも、お高いんでしょう?)」


『(いえいえ、お支払いはなんと無料!しかも今ならボクを師匠としてお付けして、お代はキミの情報のみになります!)』


「(まあ、私買うわ!!)」


『(お買い上げ、ありがとうございます!)』


と、俺はよく分からないテンションに流されシャティアに正体をバラし、霊力の使い方を教わる事になった。


二日で8本投稿しましたがペース的にはどうなのでしょうか?読者様方の意見を反映出来るように抑えたほうがいいでしょうか?まぁまだたった二日で届くはずがないんですがね。

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