第113話『武術大会への出発』
あれから絵美にチャットを送り賢者ラフィエルの魔法で村に帰還した俺は、レビアに【ギャラクティカアダマンタイト】を渡して、さらに武器や防具をパワーアップして貰った。
現在のステータスはこうだ。
ステータス
ルシフ・ホープ
ジョブ 魔剣士
レベル 300
生命力9850
魔力9840
攻撃力11500
防御11400
敏捷11650
技術9800
知性7700
幸運10950
魔力属性 無
魔力装備 【傲慢の魔剣・極+3】 攻撃力1000(1500) 効果 傲慢のスキルを強化する。追加効果 攻撃力500アップ。
防具 【傲慢のマント・極+3】 防御力1000(1500) 効果 全ての魔力耐性と全状態異常耐性を100%にする。物理ダメージを三分の一にする。クリティカルヒット完全無効化。追加効果 防御力500アップ。全状態異常耐性25パーセントアップ。
ユニークスキル【傲慢】 相手に当たる攻撃ダメージが6倍になり、確定でクリティカルヒットする。一度攻撃すると2回攻撃判定が入る。しかも一度に2回魔法と奥義を放てる。消費魔力はなし。魔法や奥義も1回につき2回判定が入る。無詠唱、もしくは短縮詠唱で魔法を発動でき、奥義をタメや硬直時間を無視して速攻で放てる。しかし、溜めれば溜めるほど、奥義や魔法の威力が最大20倍まで膨れ上がる。
流派 流派 中央大陸流 免許皆伝 東大陸流免許皆伝 西大陸流免許皆伝。虚無流免許皆伝。無属性魔法免許皆伝。回復魔法免許皆伝。防御魔法免許皆伝。天下無双流上級。
奥義。
【魔力強化・改】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを最大1,2倍上昇させる。
【新魔力強化・改】 効果 魔力を身に纏い、物理系か魔法系のステータスを2倍に上昇させる。
【限界突破】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを3倍に上昇させる。
【限界突破・改】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを5倍に上昇させる。
【新限界突破・改】 効果 魔力を身に纏い、物理系か魔力系のステータスを6倍に上昇させる。
【限界覚醒】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを7倍に上昇させる。
【限界覚醒・改】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを8倍に上昇させる。
【真・限界覚醒】 効果 魔力を身に纏い、全ステータスを9倍に上昇させる。
【真・限界覚醒・改】 効果 魔力を身に纏い、物理系か魔力系のステータスを10倍に上昇させる。
【スラッシュ】 効果。飛ぶ斬撃を放つ。
【クリアスラッシュ】 効果。魔力を身に纏い、強力な一撃を敵に食らわせる。
【トリプルスライス】 効果。魔力を身に纏い、流れるような三連撃を食らわせる。
【ブレイドダンス】 効果。魔力を身に纏い、踊るような五連撃を敵に食らわせる。
【エクストリームブレイク】 効果。巨大な魔力の剣で敵を斬る。
【ファーストブレイド】 東大陸流初級剣術。魔力を剣に纏わせ、敵に大きさ袈裟斬りを放つ。
【セカンドブレイド】 東大陸流中級剣術。魔力を剣に纏わせ、交差するような袈裟斬りを放つ。
【サードブレイド】 東大陸流上級剣術。魔力を剣に纏わせ、四連続で交差して敵を斬る。
【フォースブレイド】 東流秘伝の剣術。魔力を剣に纏わせ、十二連続で交差して敵を斬る。
【ホワイトスティング】 西大陸流の初級剣術。魔力を纏わせ、突き攻撃を繰り出す。
【イノセントレイン】 西大陸流の中級剣術。魔力を纏わせ、三連続で敵を突く。
【ホワイトアウト・スティンガー】 西大陸の中級剣術。魔力を纏わせ、敵にクリティカルヒットを与える突きを繰り出す。
【スノウ・インフィニティ】 西大陸流の秘伝の剣術。魔力を纏わせ、連続四回クリティカルヒットを与える突きを繰り出す。
【シャドウレイン】 無の剣を無数に出現させて飛ばす。
【ブラッドネスバースト】 無の魔力を纏い、ドリルのように身体を回転させて突っ込む。
【デススティンガー】 無の魔力を纏い、敵の急所を突き、一定の確率で即死させる。
【ダークネスブレイカー】 無の魔力を纏った剣の渦で相手を消し去る。
【ダークネスブレイカー・エンチャント】 無の魔力を剣に付与して、相手にダメージを与える。虚無の渦によって相手の攻撃を一度無効化し、エンチャントが解除される。ダークネスブレイカーの威力を三倍にする。
【火花一閃】 火花が飛び出るような居合斬りを放つ。
【無双連閃】 目にも止まらない連続二十回の連続斬りを相手に浴びせる。
【天下布武】 無心になり斬ることで、敵にクリティカルヒット+二倍のダメージを与える。
魔法
【ヒール】 効果 怪我や体力を回復させる。
【キュア】 効果 状態異常を回復する。
【リヒール】 効果 一定時間自動で体力が徐々に回復する。
【リザレクション】 効果 瀕死や身体欠損を治す。
【エクスヒール】 効果 完全に傷や体力を全快させる。
【バリア】 効果 敵の攻撃を防ぐ魔法障壁。
【プロテクト】 効果 敵の攻撃をほぼ完全に防ぐ魔法障壁。
【ガードウォール】 効果 壁のような魔法結界により一度だけ敵の攻撃を完全に無効化する。
【パーフェクトプロテクション】 効果 巨大な魔法結界を生み出し、敵の攻撃を言って一時間完全に防ぐ。
【マジックショット】 効果 無属性の魔力弾を飛ばす。
【マジックバスター】 効果 無属性の魔力砲撃を放つ。
【マジックボム】 効果 無属性の巨大な魔力爆撃弾を放つ。
【マジックバースト】 効果 無属性の巨大な魔力砲撃で大爆発を巻き起こす。
なんていうかあれだ。強くなり過ぎたな。うん。
【独善】のスキルへの対策だが、相手のスキルを一定時間封じることができる魔法札をレビアに作って貰い解決した。
今思うのだが、本当の意味でチートなのはレビアなのではないかと俺は考えている。
錬金術で何でも解決できるとか、万能過ぎである。
兎にも角にも準備は全て整った。
王都への出発は俺と舞花とレビアと父さんで行くことになった。
ベルゼナや母さんは仕事があるし、絵美には村にいて貰わないと魔王ミカリスが攻めて来た時に困るからだ。
有事の際はラフィエルの魔法で全員を村に転移して貰い、すぐに魔王と戦えるようにしている。
絵美とベルゼナは「ワタシも行きたいですぅ」とか「あたし抜きで王都の美味しい物食べようなんてお兄ちゃん達だけずるい!」と文句を言っていたが、母さんが説得したことで全てが丸く収まった。
実質ホープ村のリーダーは母さんなのだ。
もう世界を救う勇者候補の息子がいる時点で、貴族としても男爵家の地位であるにも関わらずに、村の領主としても一目置かれているのだ。
しかも世界一の錬金術師ルイナや世界一の商人ジンクなど世界各地の有名人とコネがある。
彼女に敵う人などそうそういないし、王も冒険者時代から母さんには何度も命を救って貰っているため頭が上がらないのだ。
もうこのまま世界の覇王に成れる勢いである。
そんな母さんが村に居てくれるだけで、俺は安心して王都へ旅立てるというわけだ。
原作ではただの平民で権力を持っていなかったため、ハラグロード男爵にいいようにされたんだけどね。
そして、現在俺は部屋で着替えなどの準備を終わらせて、みんなが集まっている庭へと向かった。
そこには賢者ラフィエルを召喚した絵美がおり、他のみんなも王都へ行く準備は万端である。
俺はみんなに語りかけた。
「みんな待たせて悪い。そろそろ行こうか?」
皆は頷き、絵美が指示を出す。
「それじゃあ。みなさんそのサークルに集まってください。王都まで一気に転移させますので!」
俺は絵美の指示に従ってサークルにみんなと身を寄せ合った。
その時、母さんが近寄ってきて、ある物を渡された。
「これは先日庭に落ちていたんだが、あんたと同じ性質の魔力が籠っていてね。もしかすると女神様が何かしらの助け舟を出してくれたんじゃないかと思ってね。念の為に持っていきな」
女神というワードに俺は警戒したが、女神が直接世界に干渉することはないと伝説の動画配信者さんは言っていたし、たぶん大丈夫だと思ったので受け取っておくことにした。
「ありがとう。母さん。お守りとして貰っておくよ!」
そして、ついに転移魔法の準備が整い、絵美はこう告げてきた。
「卓也。いざとなったらすぐに呼び戻しますから、安心して武術大会頑張ってきてください。ワタシも動画配信を見て応援してますから!」
俺は頷いた。
「ああ。絶対に優勝するから応援しててくれよな!」
そして、最後にベルゼナが俺におねだりした。
「お兄ちゃん。王都名物のゴージャスチョコレートクッキー絶対に買ってきてね?」
「ああ。絶対に買ってきてやるから安心してろ!」
「うん! 約束だよ! お兄ちゃん大好き!」
そう言ってベルゼナが俺の頬に口づけをしたので、嫉妬したレビアに耳を引っ張られた。
「痛い。痛いってば! レビア!」
「ルシフったらベルゼナちゃんにデレデレしちゃって! もう王都に着いたら絶対にお仕置きだからね?」
「そ、それだけは勘弁してくれよぉぉぉ……」
その瞬間みんなから笑いが巻き起こった。
もう転移魔法の発動まで数秒だ。
俺は母さんたちにサムズアップした。
「それじゃあ行ってくるよ。絶対に勝って勇者になって戻ってくるから待っていてくれ!」
そう告げ終えると、転移魔法が起動し、俺の意識が途切れた。




