表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

代表作 エッセイ

頑張ればいつかはできる……わけではないこともある

 私は小さい頃から絵を描くことが大好きでした。


 小学生の頃は漫画同好会みたいなのに所属し、いつかは漫画家になることが夢でした。





挿絵(By みてみん)


 上手でしょ?


 ええ……。


 じつはこれは私の絵ではありません!


 このたびなろラジに投稿した私の短編小説作品に、たんばりんさま(https://mypage.syosetu.com/2096987/)がイラストを描いてくださったものです。




 空を覆うほどの桜色──


 もう会えないと思っていた大好きな先輩にバス停でもう一度会えた。

 バスが来るまでの10分で、ずっと抱えてきた想いを伝えないと──


 そんな物語を、素敵なイラストにしてくださいました。




 

 フッ……。


 私だって、このぐらい──


 私は漫画家をめさしていた者だぞ!


 上のイラストを模写してみました。


 



 ↓↓ それがコチラ! ↓↓








挿絵(By みてみん)





 

 ……。


 ……幽霊?


 これ、幽霊を描いたの?




 先輩やバス停、桜までぜんぶ描こうと思っていたのですが……


 主人公だけ描いて心折れました。


 ええ。


 私はずっと漫画を描いて来たのですが、どうしても上手にならなかったのです。


 たぶん漫画家なんてめさしたこともない人よりも下手っぴです。


 頑張れば、努力すれば──と思いながら描き続けてきました。

 才能は1%だけあればいい、努力すれば夢は必ず叶うんだ! と信じてやってきました。



 1%の才能がなければどれだけ努力してもだめだということに気がつかなかったのです。




 もちろん私の努力のしかたが間違っていたという可能性もあります。

 でも、漫画の描き方の本を読んで、漫画家になろうセットみたいな教材を買って、商業作家さんの絵を模写したりもして、一応は独学ではなく、学習してこれなのです。


 才能がないということにようやく気づいたのは、社会人3年目になってのことでした。




 ただ、私、なろうで400を超える小説を書いていますが──


 昔は物語を書くのも下手くそでした。


 いっぱいストーリー漫画を描きましたが、とれもどこかで見たような、つまりは既存漫画の物真似というよりパクり(しかももちろん大幅劣化版)だったりしました。


 しかもキャラの心理や言動が支離滅裂。


 な……、なぜ、ここでそんなことを言うの? どういう精神状態してんの? みたいなののオンパレード。


 そんな私でしたが、唯一他人から褒められるジャンルがありました。



 四コマのギャグ漫画!



挿絵(By みてみん)



 薄くて見えにくいですが、上のは昔描いて二人もの人から絶賛された四コマ漫画です。(思い出して今描き直したものですが)

「これぞ四コマだ!」と手放しで褒めてもらいました。




 でもやっぱり絵が下手すぎる……。


 やはり私に漫画を描く才能はなかった……。




 さて──



 そんな私ですが、昔から『才能がある』と言われ続けてきたものがあります。


 詩。


 特に好きではなかったのですが、国語の先生に褒められ、同級生に詩のクラス会で1位に選んでもらい、雑誌や新聞に投稿すればほぼ載せてもらえて、賞品に万年筆をいただいたこともあります。


 大学生ぐらいの頃からは現代詩の面白さに目覚め、読むようにもなりました。


 現代詩には物語詩というジャンル?があることを知り、真似をして私も物語詩を書くようになりました。


 そうしているうちに、いつの間にか物語──小説も書けるようになっていたのです。


 どうやらこっちには1%の才能があったようなのです。




 続けていれば──頑張っていれば、いつかは出来るようになる。

 継続は力なり。


 その通りだと思います。


 ただ、そのためには、ほんの1%でも才能があることが絶対条件だ。


 漫画に挫折した私はそう思います。






 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
絵はひたすらに描くしかない。そう「もりけん」さんにそう教わったのは何時のことだったか…………。 とは言え、才能が必要だというのは同感。 小学校から描いてたけど、大した上手くはならなかったからなあ。Pi…
下手には見えないんですが… ご本人が目指すレベルに到達しなかった、ということでしょうか。猫がちゃんと猫に見えるんですから、画伯な私としてはうらやましいですね。 沖田✕華さんとか、あの絵で泣かしにかか…
15年以上前の将棋界の話が頭に浮かびました。 小学生で『アマ5段位の棋力(大人は大抵アマ2段で足止め)』を持ち、初めてプロ養成所である東京と大阪の『奨励会』に入り『アマ5段がプロ6級』としてスタートし…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ