頑張ればいつかはできる……わけではないこともある
私は小さい頃から絵を描くことが大好きでした。
小学生の頃は漫画同好会みたいなのに所属し、いつかは漫画家になることが夢でした。
上手でしょ?
ええ……。
じつはこれは私の絵ではありません!
このたびなろラジに投稿した私の短編小説作品に、たんばりんさま(https://mypage.syosetu.com/2096987/)がイラストを描いてくださったものです。
空を覆うほどの桜色──
もう会えないと思っていた大好きな先輩にバス停でもう一度会えた。
バスが来るまでの10分で、ずっと抱えてきた想いを伝えないと──
そんな物語を、素敵なイラストにしてくださいました。
フッ……。
私だって、このぐらい──
私は漫画家をめさしていた者だぞ!
上のイラストを模写してみました。
↓↓ それがコチラ! ↓↓
……。
……幽霊?
これ、幽霊を描いたの?
先輩やバス停、桜までぜんぶ描こうと思っていたのですが……
主人公だけ描いて心折れました。
ええ。
私はずっと漫画を描いて来たのですが、どうしても上手にならなかったのです。
たぶん漫画家なんてめさしたこともない人よりも下手っぴです。
頑張れば、努力すれば──と思いながら描き続けてきました。
才能は1%だけあればいい、努力すれば夢は必ず叶うんだ! と信じてやってきました。
1%の才能がなければどれだけ努力してもだめだということに気がつかなかったのです。
もちろん私の努力のしかたが間違っていたという可能性もあります。
でも、漫画の描き方の本を読んで、漫画家になろうセットみたいな教材を買って、商業作家さんの絵を模写したりもして、一応は独学ではなく、学習してこれなのです。
才能がないということにようやく気づいたのは、社会人3年目になってのことでした。
ただ、私、なろうで400を超える小説を書いていますが──
昔は物語を書くのも下手くそでした。
いっぱいストーリー漫画を描きましたが、とれもどこかで見たような、つまりは既存漫画の物真似というよりパクり(しかももちろん大幅劣化版)だったりしました。
しかもキャラの心理や言動が支離滅裂。
な……、なぜ、ここでそんなことを言うの? どういう精神状態してんの? みたいなののオンパレード。
そんな私でしたが、唯一他人から褒められるジャンルがありました。
四コマのギャグ漫画!
薄くて見えにくいですが、上のは昔描いて二人もの人から絶賛された四コマ漫画です。(思い出して今描き直したものですが)
「これぞ四コマだ!」と手放しで褒めてもらいました。
でもやっぱり絵が下手すぎる……。
やはり私に漫画を描く才能はなかった……。
さて──
そんな私ですが、昔から『才能がある』と言われ続けてきたものがあります。
詩。
特に好きではなかったのですが、国語の先生に褒められ、同級生に詩のクラス会で1位に選んでもらい、雑誌や新聞に投稿すればほぼ載せてもらえて、賞品に万年筆をいただいたこともあります。
大学生ぐらいの頃からは現代詩の面白さに目覚め、読むようにもなりました。
現代詩には物語詩というジャンル?があることを知り、真似をして私も物語詩を書くようになりました。
そうしているうちに、いつの間にか物語──小説も書けるようになっていたのです。
どうやらこっちには1%の才能があったようなのです。
続けていれば──頑張っていれば、いつかは出来るようになる。
継続は力なり。
その通りだと思います。
ただ、そのためには、ほんの1%でも才能があることが絶対条件だ。
漫画に挫折した私はそう思います。