出会い
俺には日課がある。
朝起きて、最初に牛乳を飲んで、ランニングに行って、帰ってきたらシャワーを浴びる。
今日もそんな1日を始めようとしていた。
コップに牛乳を入れたとき、違和感を感じた。
コップから霧状の何かが上に上がっていくんだ。
白くて綺麗だな…そう上を見上げると、自分からも霧状の何かがでているのがわかった。
おかしい…
周りを見渡す。
育てていた植物をみると、霧状のものが少しずつでている。既に少し萎れているのが見て分かった。
機械類から出ていないところをみると…分からない!
そんな難しいこと中卒の俺に分かるわけ無い!
一旦テレビを見てみる。
「先ほどの映像です!小さな隕石が海の中に落下しました!幸い、付近に民間の船などは無く被害も確認されていない模様です。」
なるほど…じゃあ、今のこれは関係ないのか。
植物だって朝の水やりがまだで萎れてるように見えてるだけだろ。
そう考えながら、朝のランニングに出た。
いつも通りのランニングコース。
そこにいつもは無い悲鳴が聞こえてきた。
「やーめーてーよー!離してよ!」
「いやいや、ちょーと俺等と遊んでくれたらいいだけやん!なんでそんな悲鳴あげるねん。」
笑いながら男二人で詰め寄っている。
「ちょっとそこの二人組のにーちゃん。やめたりーや?女の子一人にそんな詰め寄っとって恥ずかしないん?」
「何や我こら。ちょーとアソボゆーとるだけやんけ。
お前が口出すようなことやあらへんゆーねん。帰れ。」
そこで俺はキレちまった。
「ダボこら。ええ加減な口きいとったらしばき回すぞ!」
言いながら前蹴りで腹を思いっきり蹴る。
「なんやお前!急に蹴りよって!」
大ぶりのパンチを避け、サッカーキックを相手の太ももにお見舞いする。
「ウッ…」
倒れ込んだところで頭を踏もうとしたとき、
「レンちゃん!?レンちゃんやろ!」
懐かしい呼び名が目の前の女から聞こえた。
なんや?なんでその呼び名をこの女が知っとるんや?
それで呼ぶのんは…
「お前…あの泣き虫か!」
週一での更新を目標にしていきます。