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バード・ガール~鳥撮り少女  作者: なるるん
第四章:二学期/秋
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第61話:秋だわっしょいおかえり鳥さん



 秋の気配も深まりつつある頃。


 鳥さんおかえりなさい! やっほー。


 と、言う訳で。


 秋の渡り鳥さん。


 メンツは、春に北やお山へ向かわれた方々。


 夏を涼しい場所で過ごして、今度は冬に向けて暖かい場所へ向かう途中、わたしたちの住む街を通過して行く。


 一気に飛び去るわけではなく、休憩? を兼ねてなのか、いつもの公園(フィールド)に立ち寄ってくれる。


 そんな彼ら彼女らを、ぱしゃり。


 なんだけど。


 早朝はまだ、動きが鈍い。どちらかと言うと、オオタカさん達、猛禽さんがねらい目。


 と言う訳で、これまたいつものオオタカ(しま)の池のほとりでオオタカさん待機。


 ただ、オオタカさん現れず。


「なンや、あれ?」


 方菜(かたな)ちゃんの示す先。池の上。


 ばちゃばちゃと。


「アオサギ……ですわね……」


 蘭先輩が反応する。


 わたしも見てみると。


「アオサギさんって、泳ぐんだっけ?」


「いあ……泳いでるのは見た事無いケド、あれ、溺れてないか?」


 カワサキさんも初見?


 とりあえず、シャッター。


 ぱしゃり。


「あ、飛び立った……」


 なんだったんだろう?


 真夏だったら、暑いから水浴び! とかかもだけど。


 何がしたかったんだろう、あのアオサギさん。


 

 そんな事をしていると、カワサキさんの携帯が鳴る。


 シンさんから、情報らしい。


「水路でオオルリの若が水浴びしてるって」


 と言うことで、徒党を組んで向かう。


 水路はすでにカメラマンさんたちでいっぱい。


 なんとか隙間を見つけて三脚をセット。


 他のカメラマンさんが狙っている方向にカメラを向ける。


「あの右上に張り出した枝から降りてくるからね」


 と、親切に教えてくれる。


「来た」


 カメラマンさんの仰る通り、一旦、枝に降りて来た後、下にある水路に、ちょこん、と、飛び降りて。


 ぷるるるる。


 浅い水の中に入った状態で、身体を震わせる、オオルリさん。


 頭の方は茶色っぽく、羽だけが青い。


 若鳥。


 まだ成鳥になりきっていない、若い子。


 わたし達みたいな感じ?


 少しの間、水浴びをした後、来た方へ戻って飛び去るんだけど、また別の子が来る。


 ここは絶好の水浴びポイントなんだろうか。次々に色んな小鳥さんが入れ替わり立ち代わり、やってくる。



 後から後から別のカメラマンさん達もやってくるので、占有している訳にも行かず。


 順番に入れ替わり。


 わたし達もある程度撮影したところで、交代の為に後退。


 別の場所へ移動。



 手ごろなポイントへ向かうと、コサメビタキ……コサメちゃんと遭遇、と、思ったら。


「あれはサメビタキですわね」


 蘭先輩いわく、コサメちゃんじゃなかった!?


 でも、カワイイっ!


「こっちにはキビタキも居るぞ」


 カワサキさんの方角を見ると、黒と黄色のキビタキさん。


「ムシクイも鳴いとるなぁ」


 方菜(かたな)ちゃんが声を聴き取る。


 みんな同じ場所なのに、違う方角を向いている。


 どれ? どれ? 迷う!


 夏場、鳥さんが全く居なくて、寂しい時もあったけど。


 一斉に出て来られると、どこを見ていいやら、右往左往。


 ぜー、はー、ぜー、はー。


 ひとしきり撮ったら、またオオタカ島へ戻る。


「あ、カワセミ」


 到着早々、カワセミさんが飛来。


 手持ちで捕捉(エイム)してシャッターを切ってみる。


 プレビューを確認してみると。


「おぉっ!?」


 二羽のカワセミさんのランデブー飛行。


 ブレ、それにピンボケもあるけど、ギリ、なんとか見れるレベルで撮れてた。


 やったー。


 でも、残念ながら、サンコウチョウさん、サンコンさんには出会えず。


 聞けば、秋のサンコンさんは、春に見た長い尾羽が無くなって、短い尾羽に変わっちゃってるんだそうです。


 それでも、あのアイリングとか可愛いし、また見てみたいなー。



 そんな感じで。


 目まぐるしい日も、稀に、あったりする。




※おまけ写真

挿絵(By みてみん)

左上:水浴びするオオルリ若くん

左下:サメビタキさん

右上:水没アオサギさん

右中:カワセミさんランデブー

右下:キビタキさん

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