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バード・ガール~鳥撮り少女  作者: なるるん
第三章:夏休み、二学期
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閑話:お父さん、怖がりすぎ!

※カクヨムではコンテスト用の短編として番外編として書いたものです。


こちらでは、閑話として本編に入れておきます。



 暑い!


 なんで夏休み早々、クーラー壊れるのよ!

 シーズン真っ盛りだから修理は一週間後とか。

 もー! ジゴクっ!


 あーん。やってらんない、眠れない、熱帯夜ったらありゃしない。


 うう。


 もう、こんな時間だけど、ちょっとお外に涼みに行こうかな。


 公園の池のほとりのベンチ、あそこならひんやり涼しいかも!

 冬場はめっちゃ寒かったしね。


 んじゃ、早速!


 と、思ったけど、さすがに親に止められた。

 女の子がこんな深夜にうろうろするんじゃありません、と。


 あたりまえか。


 でも、両親も寝付けずってことで、家族三人で涼みに行こう!ってなった。

 そういえば、両親と一緒に公園に来るのも久しぶり。

 真夜中に、なんて初めてだけど、ちょっとわくわく。


 公園の中に入って、さらに池に向かって三人で自転車を走らせる。


「なんか聞こえる…」


 お母さんが急に自転車を停めてきょろきょろ。


「え?」

「どうした?」


 わたしもお父さんも急ブレーキ。お母さんの元へ。


「ほら、これ。なんか、うめき声みたいなの」


 そう言われてみると、なにやら不気味な声が聞こえて来る。

 地の底から何かが這い出して来るような、そんな、何か。


「ちょ、これ、ヤバくない? もう帰った方がよくない?」


 お父さんが一番怖がってるっぽい。


「姿は、見えないわね……永依夢エイム、録音できる?」


「あ、了解」


 お母さんの指示で、わたしはスマホの音声メモを起動して録音開始。


「なあ、もう、帰ろ?」


 お父さん、しーっ!


 あたりを見渡してみても、声のする方にそれらしき姿は見えない。


 でも、お父さんがやたら怖がるので、仕方なく家に帰る事にした。


 あの声は何だったんだろう?


 まあ、ある意味、おかげでちょっと涼めたのは良かったけど。

 お父さんは怖くて眠れなかったそうな。


 翌朝。


 いつものごとく、公園に舞い戻り、鳥撮り。


「そういえば、夕べこの公園で変な声を聴いたんですけど・・・」


 鳥撮り仲間のおじさんに、夕べの『深夜の散歩で起きた出来事』を話して、録音した『声』を聴いてもらったところ・・・


「ああ、これ、フクロウだね。

 そっか、真夜中に来ることって無いから知らなかったけど、居るんだなぁ、フクロウ」


 ああ!

 フクロウさんかぁ、あんな声なんだぁ。


 今度は姿も見てみたいな!





※写真はありません!

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