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79.人々の歩み


お茶を飲みつつ、ジャンとリアナはアッシュム王国が神の国預かりになることを報告し、二人は共にシムの住む森の家近くに建てられた家に暫く住むと決まった。

先の事は特に決まっていない。神の国に帰るともリアナは言わなかった。


その後は他愛もない会話をし、お茶会はお開きとなる。

ルババグース国王とサーベリッジ宰相はやる事が増えたな、とすぐに仕事に戻る。内乱で荒れた隣国の援助に取り掛かる。

神の国預かりとは言え、国王不在の状況、いつ周辺の国が乗っ取ろうとするかわからない。土地を広げたい国は多い。


罪のない国民達に罪はない。

既に多くのアッシュム元王国の難民が流れ込んでいるルババグース王国が手を伸ばして保護するのはおかしくない。一番難民が流れ込んでいるのもルババグース王国だ。


恐らくルババグース王国の属国扱いで現ルババグース国王の統治下になるのも時間の問題だ。

神の国の神達も現ルババグース国王にならば任せてもいいとすぐに判断を下すに違いない。

ルババグース王国に身を置くシムとリアナのお墨付きの良い国王だ。


シムとリアナは森の家に帰って、変わらぬ日々を過ごした。

畑を耕し、料理を作って、たまに狩りもして。

ジャンも数日経って家族や友人達に挨拶を終え、やってきた。


リアナはジャンが来るまでシムの家にいたが、ジャンがやってきたので隣の家に移り住む。シムは隣の家にいるので日々に変わりは特になかった。


穏やかな日々が続いた。

アッシュム王国はアッシュムという名だけを残してルババグース王国の保護下に置かれた。

アレキサンダー元第一皇子とキャロライン偽大聖女はひっそり監獄の役割を果たす離島に送られ、そこで生涯を終えるまで労働する事になったとルババグース国王から伝えられた。

リアナがそう願ったのだった。苦労を知らない二人には死よりも辛い現実が続く。


リアナとジャンは畑を耕し、時には狩りをし、穏やかに何年も何十年も過ごした。


メリーとライルは結婚し、子宝にも恵まれた。

二人はルババグース王国に引っ越してきて時折リアナとジャンは家を訪れたのだった。


そして、時は流れ。

今回セリフなしの説明文でした。

次が終わりになる予定です。

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