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77.そして次へ


メリーとライル、二人にまた会おうと口約束を交わし手を振り合って別れる。

やるべき事は残っている。統治権は一度神の国預かりになるので一度国に行かねばならない。向こうに住処はきっともう準備されてはいるだろう。


でもその前にルババグースに帰って報告して、ジャンには皆に別れを告げる時間を作りたい。

ふぅ、と思わず零れ落ちたため息にジャンは心配そうにリアナを見つめた。


「大丈夫?疲れたんじゃない?」

「ううん、大丈夫。やる事いっぱいだなぁと思っただけよ」

「僕も手伝うからね」

「ありがとう、助かる」


笑顔を見せたリアナにジャンもつられて笑う。

そっと繋いだ手は暖かい。大丈夫、未来は続いている。そう思うには充分だ。


「帰りましょうか」


リアナが呟くとふわりと光に包まれる。

ジャンは眩しさに目を閉じ、そして開いた時には誰かの執務室にいた。


「おかえり、リアナ、ジャン」

「本当に急だな神子ってのは」


来るのがわかっていたらしいシムは驚くこともなく当たり前に二人を出迎える。

対照的にグレゴリオは驚いているのを隠そうともしない。事前にシムに聞いてはいたらしいので「まぁ、お帰り」と出迎えてくれる。


「ごめんなさい、ジャン貰いました」

「婿入りでもするのか?」

「違いますよ」

「婿入りみたいなものかも」

「え?」


リアナが軽く頭を下げつつ可愛らしく肩をすくめ、グレゴリオは眉を片方上げた。

ジャンは不思議そうな顔をする。


「眷属って名ばかりなの。神として生きていく上での唯一無二の半身。いつでもどこでも二人一緒だから、えっと〜」


詳しい説明をしていなかったし、説明をする暇も無かった。

なし崩しに眷属にしてしまった弊害である。


シムがからからと笑い飛ばす。


「情なんて一緒にいたら勝手に湧くわ。今は兄妹みたいなもんだけど、多分恋仲になるわよ。そんな神子と眷属たくさんいるわ」


と言うわけで、うちのリアナを宜しくね、とジャンの肩を軽く叩いてシムはジャンに小さく頷く。


リアナの事はずっと守っていくつもりだったので任せられるのに異論はない。

だが、恋仲云々に関しては、今は何とも言えない。

ジャンが渋い顔をしているのを見て、シムは言葉を付け足す。


「あと数年もすればリアナも成長して気にならなくなるわよ。不老不死だけどある程度老けないだけなんだし」


今は深く考えない方がいいわ、と言ってシムはリアナの頭を撫でる。


それもそうか、とジャンも謎に納得せざるを得なかった。

一年位更新空いてて自分でも引きました。


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