76.友人たちとの再会
やけに静かになった城を歩き、メリーとライルを待たせていた部屋に戻る。
部屋の中で二人は体を寄せ合って座り込んでいたが、リアナとジャンが戻ってきた事に気が付くと、立ち上がって駆け寄ってきた。
「リアナ!大丈夫、じゃないね」
「ジャンもボロボロだなぁ」
「服だけだよ」
リアナもジャンも血で汚れている。
メリーとライルはおろおろと二人に怪我はないか確認しているが、特に怪我をしていないとわかると、ほっとした表情を浮かべていた。
メリーは、リアナの首にぐるりと残る傷跡を顔を顰めて見つめていた。
「リアナ、それ……」
「あぁ、処刑された時のと、さっき落とされて適当に繋ぎ直したから傷跡残っちゃったわ」
「さ、さっき!?」
流石神子様なのね、とメリーは呟き、そっと指先で撫でた。
「痛くない?」
「まぁね。首落とされるのなんて一瞬過ぎて痛みなんて良く分かんないわよ」
「確かに」
「おいまさかお前もなのか、ジャン!?」
大丈夫なのか!?とライルはジャンにベタベタ触って確認を始めた。すぐに大きな外傷がない事がわかってほっとしていたが、首を傾げる。
「怪我してないじゃないか。この血は誰のなんだ?」
「僕だよ」
メリーとライルは顔を見合わせて首を傾げた。どう言う事なのか、さっぱりだ。
リアナは体に巻いていた布を手で押さえ、するすると元の身体の大きさに戻して、ジャンの側に寄る。
「私が治したの。神子の眷属として、今後神の国に行く事になるの」
「そう、なのか」
元々ジャンは隣国の騎士だ。
リアナの願いを叶えた後、どちらにせよ国に戻る予定だった。帰る場所が変わっただけ、と言えば聞こえはいいが。
「もう会えないの?」
「会えるわよ。師匠は頻繁に降りてきてるもの」
師匠、シムは恐らくまだ神になるつもりは無いのだろう。きっと、騎士団総長のグレゴリオを見届けるまでは。
あと1話か2話で終わるはずです…!
ちょっと落とし所が見つけられず更新まで間が空くと思います。なるべく早く更新できたらと思います。




