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70.嘘つきは終わり

かなり間が空いてしまってすみません…!


燃える炎の様な赤毛は、毛先だけが黒く染まっている。

首に巻いた包帯の下には処刑された痕跡が痛々しくも残っている。


大聖女、キャロラインが去った後、遠巻きに見ていた人々の前で、リアナは魔法を解いた。

命の色とも言う赤い髪の毛に、安らぎをもたらす様な静かな緑色の瞳。噂で聞いたことのある神子だった少女の色。


「アナ……、貴方、本当に?」

「ごめんね、嘘をついてて。どうしても、この国をどうにかしなきゃって思って」


恐る恐ると言った風に、メリーが声を振るわせ尋ねた。

リアナはなんとなくメリーの方を向けずにいた。目を逸らしたまま、服の裾を掴む手に力が篭る。


落ち込む気分につられて肩も下がる。その頼りなく細い肩を、ジャンが抱き寄せた。


「リアナ」

「……行こう」

「待ってくれ! なぁ、本当に、神子なのか? それに、ジャック、お前は……?」


何処かに行こうとする二人を止めたのは、ライルだった。少なからずショックを受けているメリーの側に立ち、真相を知るべく吼える。


「ジャック、じゃなくて、ジャンは、魔獣の森に捨てられていた私を拾ってくれた、騎士。協力者なの」

「ジャッ……、ジャンは、知ってたのか?」

「初めてリアナを見つけた時、首と胴は、離れていたから、普通の人間じゃないとはわかったよ」


俯いたままのリアナとは対照的に、ジャンは顔をしっかりあげ、周りにもきちんと聞こえるように言った。

さざめきの様に動揺は広がっていく。


よろよろとした足取りで近付き、メリーはリアナの手を取った。


「ごめんなさい、アナ。……ううん、リアナ様。この国が貴方にした事は、決して許される事ではありません。それでも、謝罪をさせてはいただけませんか」

「要らないわ」


ぼろぼろと涙を零し、赦しを希うメリーに続く様にその場にいた人々は膝を折った。

それを前にして、リアナはただ一言だけ、拒絶した。

拒絶の言葉にメリーは握りしめた手から力を抜き、ただ項垂れるしかなかった。


許されない。その事実に恐れ、メリーは目の前にいる友人だったはずの小さな少女の顔を見ることが出来ない。


誰もが、神子の怒りを買ってしまったと思う中、場違いなほど優しい声が鼓膜を撫でる。


「違うわ、そもそも、怒ってないもの。真実を知らない事が罪になるわけじゃない。今はもう、アレが嘘だと知っているでしょう。罰するのは、元凶だけよ」

「リ、リアナ様」

「ねぇメリー、様付けなんて悲しいわ。初めての友達なのに」


リアナは嘘ついてたからお互い様って事で全て水に流してくれないかしら、と気まずげに付け足した。

メリーは子供みたいに泣き喚きながら、リアナを抱きしめる。この少女が背負ってしまった物ごと、抱きしめる様に。

エタってないです、すみません。

書こう書こうと思いつつ気がついたら随分間が空いてました…。

まだ書きたいものもたくさんあるのでとりあえずちまちま書いていけたらと。


自業自得ですが自分でも間が空き過ぎて色々あやふやになってしまっており改めて読み直してたんですけど、色々ツッコミどころ多くて修正いれたいです。

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