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59.仕事仲間で友人


闘争心に火がついたライルが凄い勢いで洗濯物を畳んでは仕分けしていく。

なんだかんだで負けず嫌いなジャンも負けじと張り合うのでいつもより早いペースで山のように積んでいた洗濯物が消えていく。


「楽ね」

「そうだねぇ」


隅の方で邪魔にならないように洗濯物を畳むリアナとメリー。

リアナはやけに大人びた白けた視線を送っているのに対し、メリーはにこにこと二人の様子を見守っている。


「行くぞ、メリー!」

「アナ、行こう!」


籠をいくつも抱え、目をギラつかせる男陣に引き摺られていく女陣。

リアナは半目ながらも、大人しく連れて行かれる。正直、ジャンが年相応にライルと仲良くしているのは、嬉しい。


我が儘で連れて来たジャンに、束の間でも任を忘れてもらえる時間があってもいいだろう。

リアナと違い、ジャンには有限の時間しかない。何もかもが無事に終わり、この国で友人を得て、帰国すると言うのも悪くない。


「ライルと気が合ってるみたいで良かった」

「つい。ごめんね」

「ううん、いいよ。見てて楽しいし」


その割に冷たい視線を受けていた気はする。

ジャンは言及したいが、何となくやめた。

十二歳とは言え、リアナは神子。人間と違う視点で世界を見ているのだろう。

そう決定付けた。

触らぬ神に祟り無しとも言う。


「アナも友達ができてよかったね」

「うん、メリー凄く良い子だよ」


伝えられない事も多いが、リアナにとっては初めての女友達だ。

距離を取られることもなく、対等の立場で接してくれる。嘘をついている事は少しばかり心苦しく思ってはいるが、どこから情報が漏れるかは分からない。欺く為ではなく、守る為の嘘だとリアナは自分に言い聞かせている。


「さて、早く片付けよう。ライルはきっと今頃メリーを引き摺って駆け回ってる筈よ」

「軟弱者とは言わせないからね!」


鼻息荒く意気込むジャンを眩しく思う。

リアナは、目を細め、そっと微笑んだ。


この時間が、続けば良いのに、と。

ちょっと仕事が立て込むので次回更新が遅れるかも知れません。

予定では6月2日ですが、3日更新になるかも知れないです。

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