表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/80

30.神子二人


そうしてまた、時間が経ち、グレゴリオとシムが戻ってきた。

横並びに仲良く座っている二人を見て、シムが優しく微笑んだ。


「仲良さそうでなにより。私の家の横にもう一つ家をもらうことになったわ。リアナ、今日はうちにいらっしゃい」

「うん、そうしなよ。朝、そっちに行くよ」


リアナが何か言いたげにジャンを見つめるが、頭を撫でられ有耶無耶になる。

でも、朝から会えるならいいか、と言葉を飲み込む。

そして、今日は、と言う言葉に引っ掛かりを覚える。


「シムさん、その」


ちら、とジャンに目を向けるリアナに、シムは晴々とした顔で告げる。


「私の家の横に、貴方達の家を建ててもらうのよ。君は神子の護衛として一緒に住むの」

「また改めて書状を作る。暫くは騎士団で励んでくれ」

「はい!」


その言葉を裏付ける様に、グレゴリオがジャンの肩を叩き、激励を飛ばす。

ジャンは力強く返事をした。


その後、シムはジャンを捕まえ、家の場所を詳しく教えてから、リアナの手を引いて森に帰った。

その道中、同じ神子同士、通じ合うものも多く沢山言葉を交わした。


「リアナ、貴方はきっと神子がなにか分かってるでしょう?」

「はい。なんとなくだけど、でも断言できます」

「もっと、人間として幸せに暮らす時間があっても良かったのにね」


繋がれた手に力が篭る。

気にしていない、と言えば嘘にはなるが、生きていても城からは出られず、飼い殺しされていただけだ。

処刑は恐ろしかったが、お陰でジャンと出会えたと思えば前を向ける。

リアナは強がりでもなく、胸を張った。


「神子として覚醒したからジャンさんと出会えた。悪い事ばかりじゃないです」

「うん、まぁ、それが問題なのよね」

「…シムさんがここに残っている理由も、あの、騎士団総長さんに出会ったから?」


リアナの言葉に、シムは僅かに顔を強張らせる。どうやら、図星。


先に口を開いたのはシムだった。


「えぇ。私の場合、もう少し見守ろうって気持ちだったけれど。もう少し、が伸びに伸びて今に至るのよ。煩悩だらけで神子らしくもないしまぁいいかなって」

「私も、そうなりそう」


気まずい空気が流れた。


「嫌ね、人間と違う時間で存在するなんて。寄り添う事は出来ても、共に老いる事も眠る事も出来やしない」


リアナは、返事ができずにいた。

すみません、遅刻しました。

絶妙にスランプで辛いです。頑張ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ