私は愛ネコと話せる唯一の女の子。
私が産まれた時に、私のお家の子供になったリーレイ愛ネコだよ。
パパが、産まれて1か月ぐらいの子猫だったリーレイを拾ってきたの、、、!
リーレイは、お転婆な女の子なの、、、!
私は、妹が出来て凄く嬉しかったわ!
そのうちね、、、?
リーレイが言いたい事や何を思っているのか、、、?
分かるようになったのよ!
リーレイが、私に訴えかけてくる時もあるの。
*
例えば、、、?
私が3歳になったばかりの頃、、、。
リーレイが、お腹の調子が悪いと、、、!
私に訴えかけてきたわ、、、!
だからね、、、!
私は、直ぐにママにこう言ったの、、、!
『ママ! ママ! リーレイが、お腹の調子がおかしいんだって、、、!
直ぐに、病院に連れててあげて! お願いママ!!!』
『えぇ!? リーレイが、、、!?』
リーレイは、丸くなって鳴き声も出さずにいたの、、、。
『確かに! あげたご飯を食べてないわね! 今から病院に連れて行きましょ!』
『うん!』
病院に連れて行って、獣医の先生に診てもらうと、、、?
『大変、危なかったですね、、、! お腹の中に毛玉が大きな塊になって
消化せず、胃に溜まっていたようです! このままだと、命に、かかわる
問題にもなっていました!』
『・・・そうなんですか? 娘が、娘がリーレイの様子がおかしいと言って!
直ぐに、病院に連れて来たんです!』
『そうですか! もう、リーレイちゃんは大丈夫だよ! 点滴と毛玉の塊を
お腹の中から取ったから、少し休めば、また元気な状態にもどるからね!』
『先生! ありがとうって! リーレイが言ってるよ!』
『そう! 良かったね! 素敵なお姉ちゃんのおかげだね!』
【ミャ~】
『いいんだよ! だって! 私たちは、姉妹なんだから~!』
▽
この時、獣医先生は、、、?
お母さんにだけにこっそりと、こう言っていたらしいんです。
『お母さん! ひょっとしたら、、、? ランちゃんは、リーレイと
会話をしているのかもしれませんよ!』
『えぇ!? まさか!? だって、先生! 人間と猫ですよ~そんなはずがある
訳がありません!』
『でも、ランちゃんだけがリーレイの体調の変化に気づいたんですよね、、、?
ひょっとしたら? 二人の時は、話しているのかもしれませんね!』
『まあ~それならそれでもいいんですけど、、、。 二人とも大切な私の“娘”
に違いないんですから、、、!』
『アハハ~そうですか~!』
『はーい! アハハ~』
▼
それからというもの、、、。
私とリーレイは、いつも一緒に居たの、、、!
何をしてても、テレビを見る時も遊ぶ時もケンカをする時も寝る時も
ずっと一緒。
それに、リーレイは食べる物に凄く拘る女の子なのよ。
5歳の時に、私からママに毎日、同じ缶詰めばかりで飽きたから、、、?
違うものがいいって! 私からママに言ってほしいと言うのよ!
私はしぶしぶ、ママに言ったの、、、!
だって! 私が怒られるんじゃないかとヒヤヒヤするでしょ!
『ねえ、ママ!』
『なーに、ラン?』
『リーレイがね! 同じ缶詰めばかりで飽きたから、違うものがいいって!』
『・・・えぇ!? リーレイが、そう! 言ったの、、、!』
『うん!』
ママは、リーレイのところに直ぐに行って、、、!
リーレイに謝っていたわ、、、!
『ごめんね~気づいてあげられなくて、、、! リーレイが何時もの缶詰めが
飽きているなら? 違うのを買って来るわね!』
【ミャ~】
『ラン! 教えてくれてありがとう! 他の事でもリーレイが何か言っていたら?
何でもママに言ってね!』
『・・・ううん!』
*
私とリーレイは、本当の姉妹のように一緒に育っていったのよ!
どんな時も、リーレイは私の傍に居てくれたわ、、、!
私が、ママに怒られて泣いている時も。
私が初めて好きになった男の子が他に好きな女の子がいると分かった時も。
初めて付き合った男の子からフラれた時も。
何時も、わたしの傍にリーレイは居てくれたわ!
▽
私が18歳の時に、実家の家から離れて独り暮らしを始める事になった
時も、リーレイは喜んでくれたの、、、!
でも、もうリーレイはおばあちゃんになっていて、、、!
昼間でも、夜でも、あまり動かなくっていったわ!
*
そして、、、。
私が20歳の時に、、、。
ママから連絡があったの!
『ラン! リーレイが、、、リーレイが、、、!?』
『直ぐに、そっちに帰るわ!』
なかなか? 会えないでいた、リーレイを見て! 凄くショックを
受けたの、、、! 痩せ細くなって、ほとんど、何も食べてないって、、、。
何時も行く、獣医の先生は、、、?
『もう、あまり長くないかも? 出来るだけ! 今は家族でリーレイの
傍に居てあげてください!』
『・・・はい。』
リーレイの最後は、、、眠るように亡くなってしまったわ、、、!
最後に、リーレイが言った言葉は、、、?
私にだけじゃなく! パパもママにも聞こえたらしい...。
『パパは、あまりお酒を飲み過ぎないでね!』
『ママは、心配性だから! 必要以上に心配し過ぎて、倒れないか?
わたしは、心配だったのよ!』
『ラン! ランがわたしのお姉ちゃんで良かった! 唯一、わたしの
話している言葉が分かるんだもの! 本当にびっくりしたのよ!』
『・・・それと、ココの子で、わたしは幸せだったわ! ありがとう。』
そう言って、、、。
リーレイは、静かに目を閉じて亡くなったの。
『リーレイ! あなたが私の妹で、家族で本当に嬉しかった! ありがとう。』
最後までお読みいただきありがとうございます。