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オオカミ少年  作者: marine
1/3

少年

少年のおはなし。

〜プロローグ〜


「嘘だよ」

オオカミ少年は優しく微笑む。


騒ぎは一瞬にして収まり、村人達は一斉にため息をついた。

「またかよ……」

「ふざけんなよ………」


正直者ばかりの村は、いつまでも騒いでいた。



〜第1話 オオカミ少年〜


「始めましてぇ」

私達の村に引っ越してきた少年は、けだるげにお辞儀した。少年には両親がなく、幼いながらも一人で暮らすために村にやって来たらしい。


少年の家は私の家の隣だった。

「こんにちはー」

一人暮らしの少年と少しでも仲良くなりたかった私は、初日からジャムを持って隣の家の戸を叩いた。


開いたドアから覗いた少年は私を迎え入れた。

「あ、ありがとうございます……」

「あ、私、同い年くらいでしょ。気遣わなくていいんだよ?」

「うん……」

ジャムを渡した後もしばらく談笑していた。

少年はこんな話をしてくれた。

「有名な童話なんだけどね…?


ある男の子はとっても嘘つきだったんだ。その男の子は羊飼いの息子だったんだけど、暇すぎて騒ぎを起こしたんだ。

『オオカミが来た!このままだと羊が全部食べられちゃう!』

ってね。周りの大人は慌てて武器を持ってオオカミを撃退しに行ったんだ。でも、オオカミなんて本当はいない。



全部、男の子の嘘だったからね。


それが面白くって何回も繰り返してたら、誰も男の子のことを信じなくなったんだ。だから、本当にオオカミが来た時、大人達は何もしなかった。


だから羊はみんな死んだんだ。


ねぇ、この話、君はどう思う?



悪いのはオオカミ少年?それとも……




大人?」

どうでしたでしょうか。


次回を楽しみにしてくださる誰かのために。

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