極論男プレゼンス 〜政治家の醜態〜
「お父さん“ないかくふしんにんあん”って何?」
「虎太郎、内閣不信任案というのはね、嫌がらせみたいなものだよ」
「偉い人がそんな事をしてるの!? イジメはダメって教わったよ」
「民主主義の政治はね、多数決で決めるんだ。だから、内閣不信任案が出されても、時間を食うだけで意味はないんだよ。イジメだね」
「与党と野党があるんだよね? どっちがイジメられてるの?」
「虎太郎は難しい言葉を知ってるな、良いぞ。イジメの対象は大体与党だよ」
「何で何で?」
「与党は国を動かす中心メンバーだから、責任も重いんだ」
「野党は責任が重くないんだね」
「そうだよ。野党は中国人でもなれるし、地球何周分ものガソリンを購入したと見せかけても、マスメディアは殆ど追及しない。ただ単にお金が欲しい、小山で権力を振りかざしたい人達の集まりだ」
「ふ〜ん。浮気する偉い人もいるんでしょ?」
「悪い事だね。でも野党ならしていいんだよ」
「世の中おかしいね」
「スーパー堤防の議論もいまだにネット上で続いてる。お父さんは旧民主党政権下は国民の高い授業料だと考えてるよ。今の野党に政権を任せる勇気はあるか?」
「クゥン」
「そうだ。消去法で自民党だね。今のところ。今時、右左で政治を考えるのは、ナンセンスだ」
「そうなの?」
「現実主義か理想主義の違いで見なきゃね」
「どっちがいいの?」
「理想が高いのは良い事だ。しかし、現実を受け入れる覚悟を持つのも大切――」
「――この暑さで頭がやられたかな? 虎太郎、餌にしよう」
『ワン!』
虎太郎はチワワというオチです。お父さんは茹だるような暑さで頭がやられてます。