お茶会に誘う悪役令嬢。
美少女×美少女…
最高でs((
「大丈夫?怪我はない?」
そう言うと驚いたように顔ををあげる美しい桃色の髪をした美少女。
その美しすぎる顔に、思わず私も驚いてしまった。
ここでは見ないプラチナピンクの髪。
その髪の色は、紛れもなく私が前世に遊んだ乙女ゲームの主人公の髪の色だった。
(あれ?まさか私、ヒロインを助けちゃった…?)
「あ、あの。えと、その…た、助けて下さりありがとうございます!!」
潤んだ瞳で私を見上げていたかと思うと、勢いよく頭を下げてきた。
くっそう、かわいすぎる…なんてかわいいの…!
「いいのよ。私はカーリア・デルヴァナーデ。貴女は?」
「は、はい!カーリア様!私はリリアナ・シグレーと申します!」
「カーリアでいいわ。ふふっ、貴女みたいに可愛い女の子と出会えたなんて、私は嬉しいわ!これから仲良くしてくださるかしら?」
かわいい…リリちゃん可愛い…あーあ、私なんで悪役令嬢なんかに転生したのかしら。
「で、では、カーリアって呼ばせて頂きます!私のことはリリって呼んでください!」
「そんなに畏まらないで?
敬語も一切なしでお願い。貴女と仲良くできたらすっごく嬉しいわ!」
そういうと、とても嬉しそうに笑うリリ。
この際悪役とかどうでもいいからリリと仲良くしようっと。
ふふ、これで兄様にボッチとか言わせないわ!早速お茶会にお呼びしよー。
明日は特に用事もなかったはずだから。
「ところでリリ。明日って何か用事ある?よければお茶会にお呼びしたいのだけれど。」
「本当!嬉しいわ!ぜひ明日お伺いするわね。」
「ええ、待ってるわ。」
簡単に私の家の住所を教えると、彼女はまたも驚いた。
「カーリアって、侯爵なの!?ど、どうしよう。私の身分じゃいけない…」
「いいのよ、貴女は大切な私のお友達よ。身分だとか関係ないわ。」
何とかしてリリを説き伏せることに成功した私は、また明日といってお互いに別れを告げた。
明日が楽しみで、うきうきしながら私は一日を終えた。