その御方。
私立受験まで一ヶ月きったよどうしよ。あ、皆さんお久しぶりです!授業の合間に書いた小説upします!!
大変長らくお待たせしました…!
「主様の魔法属性は…おお、これは珍しい。対極である¨炎¨と¨水¨属性ですか。おや?ふむふむ…氷属性のお力も秘めているとは…!素晴らしい!3つの属性を司る人間はそうそうおりませんよっ!!」
使い魔と協力して行う魔法の練習を提案したら、ルシフェルはそれはもう嬉しそうに頷いた。
本来の悪役令嬢なら、ルシフェルを使ってリリをいじめまくるでしょうね。あくまで、ルシフェルが使い魔になっていたらの話だけれど。人をいじめる輩に悪魔が頭を垂れるはずがない。
今の私は主人公であるリリとも仲が良いし、いじめるなんてことしないけど。寧ろそんなやつがいたら追い返してやるわ!
「へぇ…昔から魔法教育(座学だけれど)は受けてきたわ。でも、何の属性かまでは知らなかったの。聞いてものらりくらりとかわされたし…」
「あー、それはですね、主様が特殊だからです。」
「…特殊?」
私は言葉の意味にピンとこず、首をかしげる。
主様可愛い!美しい!と聞こえた気がするが、華麗にスルースキル発動させつつ問い正す。
「特殊ってどういうことなの?詳しく教えて頂戴、ルシフェル?」
「はぁ、主様可愛い…じゃなかった。はい、主様は…転生者…ですよね?それが特殊と言った意味でございますれば。」
フリーズ。ちょ、ちょっと待って。どうしてルシフェルがその事を知っているの!?わた、私しか知らない筈なのに…っ。率直な疑問を口にするけれど、その声は明らかに動揺し、震えている。
「ど、どうして…っ。どうして貴方が知って、る、の…」
「とある御方から聞いたので。そして恐らく…あくまで私の憶測にすぎませんが、その御方が主様をこちらの世界に連れてきたのではないかと…。」
すでに頭はパニック状態なのにまた凄い爆弾発言したねこの子!?
「つ、連れてきた…?私を?そんなことってあり得るの?」
私の言葉に被せながら、何処からきたのか、その御方が現れる。
「あり得る。あり得るのさ。私の力にかかれば、な。」
ーー神々しい光を放ち、私の前に立つ、その御方の名はーー
次は私立受験おわったら来ます。