第1話 ダンジョンルームにて・1
この作品でのルール:「」の前に棒線が付いている場合は、同一人物の会話です。
数値は4桁ごとにコンマ(,)を付けるつもりです(,の代わりに万とか億とか付けるかもしれません)。
あと、1話、1話が超短いですが、よろしくお付き合いください。
D01‐1
ダンジョンマスターLv1:刈谷草次……21歳、就職浪人でヒキコモリゲーマー。ネット上でのハンドル名は「GRASSSAISER」、「MORNINGRIVER」とは昔からの知り合い。オフ会で会おうと何度か誘われたが、今の自分の状況を鑑みて、頑なに拒否していた。就職が決まったら会うかもしれない(望み薄だが…)。
ダンジョンパートナー:Lv1門倉沙耶……19歳、天才子役を経て声優デビュー3年目の女性。神的美貌の持ち主。沢城とは清い仲。
ラストガーディアン:Lv1……魔神ヤズナ(潜在力100%)
ダンジョン名:刈谷ダンジョン(仮)
様式:古代遺跡タイプ
領域:1、天衣無縫:ダンジョンコア移動中、ダンジョンコアの範囲領域内にダンジョンを構築できる。構築したダンジョンはダンジョンコアと共に移動可。また領域、ダンジョン共に隠蔽可。
階層:1、廃ダンジョン:かつての面影も風化し、何の目的で造られたか分からない古代遺跡。魔神ヤズナゆかりの地。
そこは真っ黒な場所だった。
真っ黒なのに真っ暗ではない。
ぼんやりとした光が辺りを照らしている。
なぜ判るかというと手や足など、身体が見えているからだ。
ぼんやり辺りを見回していると、なんどなくだが背後が明るい……?
と、思い後ろを振り返ろうとした瞬間、何かが視界の端に引っ掛かった。
「? 」
ー「人が倒れている? 」
すわ、第一村人発見かっ?
倒れている人のそばに寄る。
女の子だ。
女の子がうつ伏せに倒れている。
・・・これ、どうすればいいんだ・・・
とりあえずあお向けにしてみる。
肩までの黒髪の女性で真っ赤なブレザーを着ている。
ブレザーの下には白いワンピースを着ているようだ。
この子、どこかで見たことあるぞ……?
「…んっ………うっ………………」
女の子はぼんやりと目を開ける。
瞳が赤い。
なんだ……?
少し違和感を覚えた。
まあ、いい。
そうだ、思い出したぞ。
この子は今売り出し中の人気声優、門倉沙耶ちゃんだ。
その穢れなき美貌はオレの心を掴んで離さない。
もっとも、テレビや雑誌に露出するようになってからのにわかファンなので、
どのようなキャラクターの声を担当しているか、とかは知らないがな。
「……つ、ついに…………」
……夢と現実がごっちゃになりはじめたのか………?
やばい、やばいぞ、目を覚ますんだ、オレ。
頬を指でつねってみた。
「痛っ」
バカなことをしていると、辺りにふわっと女の子特有のかぐわしい香りが漂う。
オレは下を見た、沙耶ちゃんはまだそこにいた。濡れたような赤い瞳にオレの姿が映っている。
「だいじょう……ぶ、……ですか? 」
オレは沙耶ちゃんの方へ手を伸ばした。
彼女はキッとオレを睨み、オレの手を跳ね除けた。
「わたしに触らないでっ」
頭で思い描くことが、文章にできるようになったので、投稿してみました。基本エクセルで書いて、ギッチリ詰めて600字くらい、だいたい画面が1/5~1/3くらい埋まったら次行きます。それをワードに移動させて改行、改行で膨らませて何とか1000字にという感じです。