物語リレー!〜里太郎編〜
友人と主に3人でリレーしました。
1人が綴った文章の後に2行改行してます。読み難いですがリレー方式なのでそれを意識して読んでいただけると。
あともうとにかく酷いので、心の広い方以外はここでブラウザバックを。
今は昔、
里太郎という男の子がいました。
里太郎には恋人がいました。
その娘の名は「キャサリン」。
里太郎とキャサリンは、今日初デートなのでドキドキしていました。
里太郎は待ち合わせ5時間前に広場で待っていましたが、時間になってもキャサリンは現れません。
それから3時間待ち続けると、ついにキャサリンが現れました。しかしその隣には……
スキンヘッドにサングラスを掛け、片手にピストルを持った男と手を繋いでいました。
里太郎はそれはそれは驚きましたが、すぐに気を引き締め2人の前に立ちはだかりました。
「俺の女になにしやがる!」
しかし男は里太郎の顔に手を延ばし、ピストルを里太郎に投げつけてからその頭を鷲掴みにしたのです。
そしてそのスキンヘッドの男は
「俺は大五郎だ! キャサリンとは、5年付き合ってる」
と言われ、里太郎はショックで倒れてしまいました。
里太郎が目を覚ますと、そこは仄暗くじめじめとした雰囲気の知らない部屋でした。
「目が覚めたようだね里太郎」
当然聞こえてきたその声は部屋のスピーカーから出ているようでした。
「この声は!? まさか貴方は……!?」
聞き慣れたその声に里太郎は唇を震わせながら叫びました。
優しかったはずのキャサリンは悪魔のような笑い声をあげ、里太郎を罵倒し始めました。
「……里太郎。貴方、一昨日私に「今日は僕たちの1年半記念だね」と言ったわね」
「そ、それがどうしたんだ」
「……まだ気付いていないのね。私たちは付き合って今日が半年よ」
「……!」
図星をつかれた里太郎は固まりました。
「君との時間が楽しすぎて1年勘違いをしてしまったようだよ。」
と里太郎は誤魔化そうとしました。するとキャサリンが、
「貴方がそういう風に誤魔化す時は大体裏があること私、知ってるのよ……?」
「ごめん、ごめんよキャサリン。僕、本当は別居中の妻がいるんだ。」
そう言って里太郎は語り出しました。
「1年半で別居……!? 貴方、一体なにをしたの」
キャサリンは静かに問いました。
「半年前、君に目が眩んだ日。君と妻へ送るLIMEを間違えてしまった……僕は大馬鹿者だ。」
「でも、離婚はしてないのね」
「ああ……」
キャサリンと里太郎はしばらくお互いに黙っていましたが、やがてキャサリンがポツリと呟きました。
「子供は……いるの?」
「え?」
「子供はいるのかって聞いてるのよ! 貴方と彼女の間に!!」
叫ぶキャサリンの目尻には涙が光っていました。
「妻のお腹の中に6か月の子がいるんだ」
里太郎がそう言うと、キャサリンは「私とのことはどうするのよ」と叫びました。
「キャサリン……君、まさか」
里太郎は思わず顔を上げ、キャサリンの言葉を待ちました。
「……3か月……なの。」
里太郎は絶句しました。しかしすぐに我に帰り、
「だが君には僕以外の男がいるじゃないか! そいつとの子供じゃないのか!?」
焦った里太郎は大五郎のことを引き合いに出しました。
「大五郎とは付き合っているけど、彼には金玉が両方ともないの。」
里太郎は一瞬なにを言われたか分かりませんでしたが、理解した途端笑いが止まらなくなりました。
「ちょwwwおまwwww色々ツッコみたいけどwwwww大五郎どうしたwwwwwww」
「3年前、彼の生活は厳しくて金玉と腎臓を売ったらしいの」
「マジかよ」
キャサリンから事情を聞いた後も里太郎の笑いは治まらず、それどころか悪化の一路を辿っていました。
「大五郎は今、AV男優として月2000万稼いでくるけど、金じゃないのよ。私は愛が欲しいの。」
里太郎はそんな話をしている中もずっと笑い続け、息ができていませんでした。
「ちょっと、聞いてるの!?」
「ンヒィーwwwンホッホwwwww」
それから里太郎は3日経っても4日経っても、1週間経っても1か月経っても笑い続けました。ついに耐え切れなくなったキャサリンは里太郎のいる部屋へと入りました。
そこには鋼の肉体へと姿を変え、変わり果てた里太郎の……
亡骸が。それを見たキャサリンは泣き叫びました。
「里太郎ーっ! 馬鹿みたいに笑ってるから……。」
そこに大五郎がやってきて、里太郎の金玉をぶち取り自分に縫い付けました。
「オゥ! こいつぁ俺様の棒にぴったりだなァ! よしキャサリン、これでお前と子作りできるぜ!」
大五郎はキャサリンの肩を抱きその場でおっぱじめようとしましたが、キャサリンは大五郎に渾身の右ストレートをお見舞いしました。
「ふざけないで!
私は、アンタを愛したことなんて一度もないわ!」
キャサリンの右ストレートを受けた大五郎はよろめき、更にその言葉で膝を付きました。
やっと金玉を手に入れたはずなのに振られた大五郎は、怒りのあまりキャサリンをしばりつけてしまいました。
キャサリンは泣き叫び、大五郎に言い放ちました。
「無駄よ! 里太郎は……里太郎の金玉は、アンタの棒とは比にならないくらいデカいのよ! その金玉はアンタには使いこなせないわ!」
キャサリンがそう叫んだ瞬間でした。大五郎の付けた里太郎の金玉が、太陽よりも眩しく輝き出したのです。
大五郎とキャサリンが目を覆った瞬間、大五郎に付いていた里太郎の金玉が弾け飛びました。
2人が目を開いた時、金玉の光は里太郎の肉体を包み込んでいました。
やがて黄金に染まった里太郎がむくりと起き上がり……目を開きました。
里太郎は言いました。
「楽しかったよ」
里太郎は星になりました。
その後大五郎は刑務所へ送られ、キャサリンは半年後に彼の子を産みました。
その子の金玉は、それはそれは美しかったそうです。
おしまい
リレー物語、皆さんも友達や家族と是非。