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努力の実る世界  作者: 選択機
第2章 ティンバー・ウルフローナ王国
78/406

日常会話(8)

ブックマーク・評価 本当にありがとうございます


8/18 改稿あり 加筆あり

 そう言えば、マジックボックスは中に入れたものの時間はほぼ停止するって話だけど、マジックバッグは時間の経過が遅くなったりはしないのか?

 そもそも、マジックバッグってどうやって中身の大きさを変えてるんだ?

 ギフトについても、普通ヒントかなんかあるのがやさしさってもんじゃない?

 まぁいい、自分で色々調べていくのが最善だろうな。


「リョウタロウさ~ん、いいですか?」


「カナタさん、何でしょうか?」


「ギフトのマジックバッグなんですけど、中の時間の流れが違うのかどうか、調べてみたいんですけど、いいですか?」


「いいですけど、どうするんですか? 時計や携帯は安全のため、出来る限り使用しないようにしてますが、使いますか?」


「いえ、時計や携帯は本当にやばくなったら売るために、取って置きましょう。マジックバッグに入れて壊れたら元も子もないので・・・今からやるのは違う方法です」


「どんな方法ですか?」


「2つのコップに同じ大きさの氷を入れて、溶ける時間を調べたいんですよ」


「なるほど、大体の時間がそれで分かりますね」


「じゃあ、やってみましょう」


 外のコップの氷が全部解けたのを見てから、マジックバッグから取り出すと、氷が半分ほど残っていた。


「ほぼ半分ですね、なるほど・・・やはり時間の流れが違うんですね」


「時間の流れは半分ですか~、時間の流れが違うってことですね」


「マジックボックス化っていうギフトもあるとの事なので、もし進化したら、また時間を計ってみましょうか~」


「分かりました。進化したら実験をしてみますので、任せてください」


「はい、お願いします」


◇◆

 ダイニングで色々考え事をしていると、ミズキさんに話しかけられる。


「カナタさん、報告があるんですがいいですか?」


「報告? 何かあったの?」


「ちょっと魔法の実験をしてきたので、いいですか?」


「え? 変な実験してないんだよね?」


「私を何だと思っているんですか? 魔法の効果の実験ですよ!」


「効果? 強さとか?」


「色々ですよ。ファイヤーボールとウォーターボールだと、消えるまでの時間が違うのかとか、何処まで飛ぶのかとか、ファイヤーボールの温度をあげると、何か変わるのか・・・とかですね」


「なるほど! 興味深いね、誰にも見られてない?」


「外に出たので大丈夫だと思います」


「そうなの!? 危ないかもしれないから、外出るときは誘ってね。怪我したら元も子もないんだから」


「はい、分かりました。これからはそうしたいと思います。

 話を戻しますよ? それでですね、長くなるので1つずつ言いますね。

 まず、ファイヤーボールとウォーターボールの消える時間の比較ですが、ファイヤーボールは放つと少しずつ減っていき、最後は無くなる。

 可燃物がなくなって消えるのと、空気抵抗によって削られると推測されます。

 ウォーターボールは、放っても小さくならないようでした。しかし、重力の影響を受けやすいのか、ファイヤーボールより飛距離は出ませんでした」


「物理法則の完全無視は出来ないのか・・・それを念頭において魔法を構築する方がいい、という事が解ったってことだね」


「その通りです。あと、温度をあげた場合はどうなるのかですが、効果時間と飛距離は変わりません。

 攻撃力だけ上がったと見ればいいのか、何ともいえないですね」


「高温にしたの? 火を青くしたりとか? 火事とか起こさなかったよね?」


「その通りですが、火事は起こしていませんよ! 最後に、大きい火を作ってみたんですが、飛距離が変わんなかったんです。何でだと思われますか?」


「空気抵抗が増えたから? いや、なんか違うね・・・う~ん・・・魔力の届く範囲があるとか? それだとサンダーとか説明つかないか・・・解らないね」


「そうなんですよ、少し位飛距離が伸びてもいいと思うんですが・・・謎のままです」


「使えるんだからいいんじゃない? 答えが出ればラッキー程度に考えておこうよ」


「そうですね、分かりました」


 魔法も万能ではないと言うことか・・・しかし、今のところ最強の攻撃方法に変わりは無い。

 効かないときの対策なんかも、色々考えておくべきか。

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