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努力の実る世界  作者: 選択機
第2章 ティンバー・ウルフローナ王国
57/406

日常会話(5)

ブックマーク・評価 本当にありがとうございます


7/12 改稿あり 加筆あり

今気が付いたんだけど、キッチンが広くなってないか? 調理器具も増えているように感じるし・・・少し前に対面キッチンのようになってからどんどん変わっていくなぁ・・・


「タダシさん、キッチン大きくなっていませんか? しかも、調理器具も増えたような・・・」


「ああ、拡張をして貰ってな。調理器具は、ケイタとタクミが作ってくれたんだ。使い慣れた形の方が料理しやすいしな」

 タダシさんが、顎を触りながら言う。


「なるほど。でも、ダイニングに通じていた扉や壁をなくして、カウンターテーブルを置いてあって、なんだか日本のキッチンみたいですね」


「ヨシがこの方が使いやすいといってな。自宅のキッチンに近い形になったんだ」


「あと、IHみたいな物が見えますけど・・・あれは?」


「あれはコンロのような魔道具だな。鉄鍋でスキヤキが出来ればって思って作ってもらったんだ。

 白菜も見つかったし、何とか出来そうなんだがな・・・牛肉が見つかってない。

 うわさは聞いたが、少し遠い場所だ・・・時間を作って、狩りにいければ良いが」


「そうですね~、キノコも欲しいですね~」


「キノコはもっと森の奥にあるんじゃないか? たまに店頭に出ているから、探せばあるとは思うぞ」


「そうですね、キノコのモンスターも居るって言ってましたし、野菜のモンスターも居るかもしれませんよね。野菜がとにかく少ないですよね」


「そうだな、気長に探すとしよう」


◇◆


「タダシさん、そういえば油って何使っているんですか?」


「今更なにを言ってるんだ? ラードだぞ? オークの背油って言った方が良いか?」

 タダシさんは、料理の手を止めて答える。


「ラードなんですか・・・でも、思ってるよりもさっぱりしていますよね?」


「ラードはしつこい様に見えるが、実際にはそんな事ないぞ? バターやラードなどの動物性の脂は単体での摂取では太らん・・・単体で取ることなどないがな」


「結局は取りすぎに注意ってことですか」


「その通りだ。どんなに身体にいいものでも取りすぎれば毒にしかならん」


「そうですね~・・・話は変わりますが、フランソワーズ様の食べた物は何処に消えているんですかね?」


「ああ、あんなに細いのに何処に入るんだって思うな・・・しかも、太らないらしいぞ?」


「羨ましいですね。俺は太りやすいので、気をつけなきゃ太りそうですよ」


「いっぱい食って、動け! 動け! がっはっは」


「頑張りますよ、ははは」


◇◆◇


「タクミ君、グラフェンを使った防具って作ったの?」


「いえ、まだ製作中ですよ。親方が籠手を1セット作ってくれたんです。今皆の補強で付いているものは練習で作った物なので、余り当てにはしないでください」

 タクミ君が答える。


「そうだったんだ~。でも、目標があることはいいことだね」


「はい、毎日楽しいですよ。あと、彫刻刀も出来上がっていますので後で渡しますね」


「助かるよ。そうだ! 鍛冶場で場所借りてるけどお金とか大丈夫?」


「大丈夫ですよ。場所代や素材なんかは、魔力の補充をすることでタダですね。教えてもらうのは自分で盗めってのが多いですが、実際に作ってもらったりもしてますよ。素材を使用していないときは、ほんの少しですがお金も貰ってますし」


「そっか~、順調で良さそうだね。無理しないで頑張ってね~」


「はい! 頑張ります!」


 鍛冶場で良くしてもらっているようで良かったよ。防具は命を預ける物だし、良い物が出来れば良いなぁ。

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