魔法についての相談(2)
ブックマークが増えると嬉しいですね
誤字脱字が多く、拙い文章ですが、頑張ってまいります
ブックマーク・評価 本当にありがとうございます
6/19 改稿あり 加筆あり
「そうですね、重い人もいますし絶対必要ですね」
ミズキさんが、頷きながら言う。
「でしょ? 出来る限り早く欲しいんだ、お願いね」
ユカさんが、手を合わせて拝むように言う。
ミズキさんとユカさんが話してる・・・なんとなく、珍しい組み合わせな気がするな。
「珍しいですね、2人で話してるなんて」
俺に気がつき、こちらを見る。
「え~? 珍しくないですよ、いつも皆で話してますもん、ね~」
ユカさんがおどけた様に言う。
「そうですよ、女の子同士で話すのは当たり前ですよ、ね~」
ミズキさんも、それに倣うかのように言う。
何このノリ。俺もやったほうがいいのか? でも変態っぽくなるしな・・・
「そうなんですか~、何を話してたか聞いてもいいですか?」
「えっと、痛み止めの魔法を作れないか聞いていたの」
ユカさんが答える。
「なるほど! 後で教えて貰いたいですね」
「え? 何に使うの?」
ユカさんが、顔を顰めて1歩引きながら言う。
ミズキさんも、無言で1歩引く。
え? 何でそんなに警戒するの? 変な事言った?
「あの、回復魔法もイメージの魔法でしょう? 痛みがあればイメージが固まらないのが普通じゃない? 痛み止めの魔法が簡単に使えるのなら、回復魔法を使用する時に絶対必要な物なんじゃないのかな? って思ったんですけど」
「あぁ・・・なんだ・・・てっきり月の物の痛みの事を考えてたのかと思ったよ」
「本当ですね、かなり焦りましたよ」
何? 俺って変態キャラな訳? いや、そうか! 2人は最初、月の物の話をしてたのか・・・それなら辻褄が合うな。
「いや、そこまで気が回るわけがないし、女性のことは解らないからね」
「あはは、ごめんなさい、いっつも突拍子がないから考えてるのかと思っちゃった」
ユカさんは笑いながら言う。
「すみませんでした」
ミズキさんは、頭を下げて言う。
「でも、月の物になったら回復魔法使えばいいんじゃない? 駄目なの?」
「前に回復魔法は過去に戻るって言ってたでしょ? だとしたらさ、身体のリズムの物をいきなり変更するのは危険じゃない? 身体への負担を考えると痛み止めぐらいがちょうどいいと思う」
「なるほど、その可能性もありますね・・・そういえば、月の物の用品ってどうしたんですか? 男なので失念してましたけど」
「下着買った時に一緒に買ったし、浄化魔法である程度汚れも落ちるから大丈夫!」
「それなら良かった。俺も忘れることや間違うことがあるので、何かあったら言ってください」
「うん、OK」
「解りました」
◇◆◇
「第一回最強魔法会議、パチパチパチ、ご覧のスポンサーの提供でお送りします」
コノミさんは、俺や女性と話すときは謎のノリで話す・・・まだ少し慣れないなぁ・・・スポンサーって何処よ・・・
「はい、パチパチパチ」
俺とミズキさんは、一応乗ってみる。
「最強魔法といったら何ですか? はい、カナタさん」
コノミさんが、こちらを指差して言う。
「そうだな~、重力崩壊とか?」
「な! 何でそう難しいことを言うんですか! 解りやすく!」
「えっとね、ブラックホール」
「世界崩壊が起こりますよ! 危険極まりない!」
おお! ツッコミが早いな。
「では、ミズキさん」
ビシッとミズキさんを指差す。
「そうですね、核兵器ですか?」
「放射能汚染でひどいことになりますよ! 作っちゃ駄目です」
コノミさんは、手を×にして言う。
「じゃあ、コノミさんはどんな魔法だと思ってるの?」
「ふっふっふ、よく聞いてくれました! ずばり反物質です! 1tあれば、なんでも破壊できると思います!」
人差し指をピンと伸ばしながら叫ぶ。
「この星どころか銀河も崩壊するよ! 1番危ないよ!」
「最強ではなくて、使い勝手のいい魔法を作る会議に変更しましょうか」
コノミさんは、腕を組んで言う。
「そうだね、やっぱり王道のレーザーとかかな」
「そうですね、レールガンも欲しいですよね・・・電気の力で壁に張り付いたり・・・」
コノミさんは、何かを弾くポーズをとる。
「作れるとは思いますけど、魔力が全く足りません・・・今回は諦めて下さい」
ミズキさんは、申し訳なさそうに言う。
「そうですよね~」
2人の声が重なった。