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努力の実る世界  作者: 選択機
第2章 ティンバー・ウルフローナ王国
33/406

第25話 またも買い物

昨日投稿した物と前後になってしまいました

後で修正したいと思います

申し訳ありません

↑修正済み


ブックマーク・評価 本当にありがとうございます


6/16 改稿あり 加筆あり

「ミズキさん、魔法をどうやってみんなに教えたの? まだ使えなくって・・・」


「それは、ユカさんのギフトのおかげです。私が魔法を使っているのを見て、魔力の流れを皆に説明して、皆の魔力の流れも見てもらったんです」


「なるほど! 魔力の流れが解らないと使えないのか・・・魔力の流れが分かるユカさんが居ないと大変だったな・・・思っている以上にすごい集まりなのかもね」


「今現在は、火・水・土・風・回復が使えますよ」


「え? もうそんなに作ったの?」


「はい! 約3時間目を瞑ってじっとしてれば魔力が全快になりますから!」

 手をぐっと握り締めて、私燃えてます風な顔されても・・・逆境に燃える主人公みたいな感じなの?


「まって! 今気が付いたんだけど、ちゃんと寝た?」


 さっと顔をそらした。

「大丈夫です」

 完全に寝てないよね・・・魔法好きだって言ってたからだろうな。


「規則正しい生活しないと、魔法使えなくなっちゃうかもよ」


「でも、回復魔法を掛けると眠くならないんですよ! 凄くないですか? ただ、5種類以外魔力が足らないから作れなかったんですが・・・」

 何を言っても無駄っぽいなぁ・・・


「そっか、その調子でよろしくね・・・あと、タクミくん、武器屋の店員の人とは何を話したの?」


「武器と素材についてです」


「教えて貰って良い?」


「はい、さっきの武器屋の最高級品はウーツ鋼のものでした」


「ウーツ鋼っていうとダマスクス?」


「カナタさん、ダマスカスです。この世界のダマスカスは魔力で作られたウーツ鋼のことらしいです。なので別物として認識する方がいいでしょう」


 ダマス【カ】スだったのね・・・ちょっと恥ずかしい。


「詳しく言うと、ウーツ鋼のインゴットを作る時に魔力炉を使い、魔力を纏わせたインゴットで鍛えた物だって言ってました。鍛冶師ではないらしいので詳しくは解らないそうです」


「魔力炉って何?」


「高熱の代わりに魔力を高濃度にして、金属を柔らかくする物らしいですよ、今回買った武器の魔鉄も、そうやって作られたそうです」


 もしかして、魔力炉って魔法で代用できないかな? 可能なら作りたい物が色々出来るんだけど・・・あとでミズキさんに聞いてみよう!


「あとね、今回の武器を選んだ理由は? 何かあるの? 迷って選んでなかったよね?」


「えっと、今回の武器は杖以外全部ドワーフ作らしいです。それで、付加効果があったのでウーツ鋼ではなく、魔鉄を選んだんです」


「ドワーフ! いるの?」


「この街には居ないみたいです。修行のため元々単身でこの街に来ていて、ウェーブが来るから妻の元に帰ったと聞きましたが・・・」


「それならしょうがないんじゃない? 会ってみたかったけどね」


「全くその通りです。ミスリルとかいろんな事聞きたかったのに・・・それで、武器には付加効果の【切れ味低下半減】がついています」


「そうなの? それなのに何も付いていないウーツ鋼のより安かったの?」


「はい、一流のドワーフの作品だと【切れ味強化】が付くそうです。【切れ味強化】はその名の通り切れ味が上がるそうですよ」


「なるほど、それでもいい買い物したね~」


「そうですね~」


 その後、家の前で魔法の練習をすることに・・・防具も武器も無いから今日は出るのをやめておいた。

 ユカさんに見て貰いながら魔力の流れを感じて、イメージで作り出す。

 火や水など、ここに無い物を作り出す魔法は、魔力消費が大きく

 風や土など、そこにあるものの形を変える魔法は、魔力消費が若干少ない

 回復は、怪我をしていないから解らないが、全身があったかくなる感じがした。

 回復の前に消毒した方がいいとユカさんが指摘したため、消毒・浄化の魔法も作った。

 あとは生活魔法だが、それに対応する属性が無いと1つの属性を作るのと同じ位魔力を消費するらしいので、ゆっくり作ってくれるそうだ。

 魔力炉は、イメージがぜんぜんわかないから無理らしい・・・現物を見れば出来るかもね。


 あとは、ギフトの使い方などをレクチャーして貰ったりした。

 全員が皆にギフトを伝えていいということで、お披露目などもしていた。

 身体能力+で思いっきり走ったショウマが、止まれずに盛大に転んだのはご愛嬌だ。


 お腹が減ったので、ご飯を食べてお風呂に入り着替えをし、街の中を散策する計画を立てて家を出る。

 すると、かなり大きい商隊が門から入ってきた。


「すごいね、馬車が連なってるよ~。冒険者もかなりいるね~」


「見てください! 騎士、騎士がいますよ!」

 タクミ君が興奮したように指差しながら叫ぶ。


「うわぁ~あれ、あの人って小人なのかな? はぁ~異世界だなって感じがしますね~」

 コノミさんが驚いた声を上げる。


「あ! あ! エルフの人がいる! あぁ、エルフの人ってどんな魔法使うんですかね? 話せないかなぁ~」

 ミズキさんが、興奮気味に叫んでいる。


 皆それぞれ感想を呟いている。異世界に来たんだなって実感がわく光景だ。


「カナタ、食料も来たんじゃないのか? そのほかにも石鹸や洗剤もあるかも知れんぞ」

 タダシさんが、馬車に載っている木箱を見ながら言う。


「そうですね! 聞きたいのですけど・・・どうやって聞きましょうか・・・」


「商隊に付いて行って、店にそのまま売るのかどうかを見ておいたらいいんじゃないか? あと、お金だ」


「そっか、それもそうですね、では一度お金を下ろしに行って来ます」


 一応どのくらい必要かわからなかったため、金貨1枚を下ろす・・・手数料が大青銅貨5枚・・・一食分なのね・・・

 お金を下ろしても、商隊はまだ過ぎ去っていなかった。

 入り口の前にたたずんでいると、護衛の冒険者たちがギルドに向かってくる。

 サッと退いて、手で中を指し「どうぞ」と言って軽く会釈した。

 すると、1人の熊の獣人? っぽい冒険者が向かってきて前に立ち、


「見かけない面だが、新人か?」

 こちらをじっと見てくる。


「はい、その通りです。先日冒険者になったばかりの若輩者にございます」


「おう・・・貴族の坊ちゃんか? 喋り方がえらく丁寧だが」


「いいえ、商人をしておりましたゆえ、先輩には尊敬をもって接しているだけでございます」


「がっはっはっは、人族にも面白いのがいるもんだな」


「ありがとうございます。ところで、一つお聞きしてもいいですか?」


「なんだ? いってみろ」


「皆様が護衛をしてきた商品は、どこに卸すのでしょうか? 皆様のことですから王様に直接頼まれたと言うこともあるかもしれませんが」


「がっはっはっは、王様に直接か! 本当に面白い事を言いやがるな、えっとな、商隊が向かったあっちに商店があって、そこの商品だ」


「そうだったのですか、ありがとうございます」


「おう、買い物に行くなら変なのに絡まれないようにな」


 体形もでかくて強面こわもてだが、ものすごく良い人だったのかもしれない。

 テンプレの絡まれるシチュエーションは、今回はお預けなのだろう・・・いや、無いほうがいいのでいりませんが。


 皆のところへ戻り、

「皆さん、商隊の向かった先に商店があり、そこの商品のようです」


「了解」「解った」などの返事を受けつつ商隊の後を追いかけた。


「すみません、荷降ろししている最中だと承知してるんですが、商品を買うことは出来ませんか?」


「ちょっと聞いてきますのでお待ちください」

 先程話した商人が、恰幅の良い狸? の獣人の商人を連れてきた。


「ようこそいらっしゃいませ。何をお買い求めでいらっしゃいますか?」


「食料と石鹸、他は見てみてからですね」


「どのくらいの量でしょうか?」


「タダシさん、ヨシさん来て貰っていいですか?」

 2人が近づいてくる。


「食料についてはお二人に任せるので、お願いしてもいいですか?」


「任せておけ、ちゃんと吟味して買うからな。損はさせんよ」

 2人は、後から来た商人に連れられていった。


 結局選んだのは、食糧・石鹸・オリーブ油・羊皮紙・ブラシ。

 化粧品などはなく、アクセサリーも微妙だったので買わなかった・・・付加効果もなかったし。

 食料は、値段がかなり上がっているのだろう・・・結構きつかった・・・

 大銀貨5枚ほど買い物をしてしまった・・・明日から、ギルドの仕事を始めよう! そう、ニート卒業だ!


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