第23話 みんなの冒険者登録
ブックマークに評価、本当にありがとうございます
進みが少なくて申し訳ありません
これからも面白くなるように努力してまいります
よろしくお願いいたします
6/16 改稿あり 加筆あり
「皆さん、引き止めてしまってすみません、お風呂沸いたっぽいので先に入ってきてください。ちょっと確認してみたいことがあるので、俺は庭に出てますので」
「は~い」「うん、わかった」「いってらっしゃい」などと言われる。
「瑞稀さん、お風呂入りながら、皆に魔法ちょっと教えてあげてみてくれる? 無理しない程度にね~」
「はい、解りました」
俺はハルバードを持って外へ出る。
ギフトってどんな物なのかを確認するためだ。
貰った物をそのまま使うのではなく、正確に把握しておくのがいいだろう。
槍の技をOFFにして突き・振り、ONにして突き・振り、それを繰り返す・・・魔力を屋敷に入れちゃったから、ON・OFFが数回しか出来なかったが・・・
結果は、たぶん切れが増していると言う感じ。今まで槍なんて使ったことが無かったのだから解らないのは当然だが、振った時の音が違うのと、突きの時の戻りの隙が小さいように感じる。
やはり、ギフトで身体の動きも補正されているためだと思う・・・もしかして、持ってる技術に上乗せされるのか?
なら、槍の練習すればさらに鋭く・・・いや、今は、止めておくか・・・おいおい頑張ろう。
瑞稀さんに、土の魔法を作って貰ったのだから、やっておかないと損だよね。
魔法を言ったり、魔力を土に込めて魔法名を言ってみたりするが、全く発動しない・・・どうなってるのこれ? なんかコツとかあんの? 全然わからねぇ!!
先に聞いておけば良かったよ・・・まぁ、明日でいっか~。
翌朝、起きると真田夫妻が起きていた・・・流石、早いね。
「おはようございます」
「「おはよう、カナタ(君)」」
って忠さん、めちゃくちゃ若返ってる! 渋いな・・・
「佳から聞いたが、昨日の話し合いは面白かったらしいな」
「面白かったのなら良かったです。しかし、持っている知識に囚われすぎると伸びなくなってしまうので、色々やっていこうと思ってますよ~色々と」
「そうか・・・無茶はするなよ・・・それでな、食料はどうするんだ? やっていく為には食料は必須だろう? 昨日見た限りだと、殆ど売りに出されてないだろう?」
「そうですね、その事を踏まえて、昨日瑞稀さんに、土魔法を作って貰ったんです。穴を掘り腐葉土をまいて畑を耕し、栄養の管理・・・は出来るかわかりませんが、色々と有用でしょう?」
「恐れ入るな・・・何処まで考えているんだ?」
「今のところはたいした事は考えてませんよ、皆のギフトしだいですから。ただ、一人も欠けずに日本に・・・って言うのが目標なわけですから、生半可な考え方じゃ駄目でしょう?」
「そうだな・・・だが、これだけ見た目が変わってしまっては帰れるか解らんがな・・・」
「そこは後で考えればいいんですよ、帰れるようになったら考えましょ・・・では、朝早いので身体を動かすため、庭に行ってきます」
「おう、出来たら呼ぶからな」
玄関に着いた時、渉真くんがいた。
「おはよう」
「おはよっす」
「早起きだね、なんかあったの?」
「いや、空手の型でもやっとこうかと思って」
「おお! 本当? 俺に教えて貰っていい? 邪魔はしないから」
「おう! 了解だ!・・・だが、玄関開けらんないんだ・・・どうなってるんだ?」
「あ! そっか、後で鍵登録しようね、じゃあ行こう!」
渉真君と一緒に外に出て、玄関の目の前で練習することになった。
「習っていたのは空手なんだが、古武道の様な動きとかも取り入れているって言ってた。詳しくは解らん・・・それでも良いか?」
「もちろん、お願いします」
「まず最初は、腰を深く落としながら、突きだな」
腰を思っているよりも深く落とし、空気椅子のような恰好になり、正拳突きを左右交互に放つ。
「この時に、上半身で拳を加速させるようにする・・・腰、肩、肘って感じで意識をずらしてくって言うのがいい。意識しなくても全部を効率よく動かすのが基本だ」
渉真君は、ゆっくりと突きを撃つときに腰のひねり方や肩の動かし方など、手を添えて教えてくれる。
かなりビックリする。教え方がほんとにうまい。
「驚いた顔してるな、まぁ、師匠の受け売りだし子供にも教えてたから出来るんだよ」
「ごめん、教え方が本当にうまくって驚いたんだ」
ご飯になるまでの間、ずっと練習してみた・・・歩いてる人に見られかなり恥ずかしかった・・・
ご飯が出来上がり、全員起こして皆で食べることに。
「昨日言ったようにギフトの確認とギルドの登録、服・防具・武器など、色々やることがいっぱいです、あっ!」
今喋ってて気が付いたんだけど、皆の魔法適正ってなんだろう? 何も考えずに魔法作っちゃったよ・・・まぁ大丈夫だと思うけど・・・
「どうしたんですか?」「何かあったの?」「え? 何?」
などと、皆が少しざわつく。
「いえ、大丈夫です。ちゃきちゃき動いて午後には採取に行きたいですね、食料が少ないので」
「採取に行く時に、儂と佳は分かれて行動する方が良いじゃろ」
「え? 何ででしょう?」
「佳に調理の心があったように、儂にもあると思うぞ」
「え? 本当ですか? どうやって確かめたのでしょう?」
「食材を集中してみるとなんとなく解る。しかも日本の食材では何に近いか、なども解る」
「食材の鑑定が出来るって事ですか~、外に出るときは2人に分かれてもらいますね~」
ご飯が食べ終わり、鍵登録をして早速、ギフトの確認へ。
「じゃあ、1人ずつ入ってください。文字が読めなければ代わりに読みますね」
結局、文字が読める人はいなかった。
だが、皆がチート集団だと言うことがわかった・・・
良太郎
音声会話
アイテムバッグ化
遠視の魔眼
索敵
良太郎さんは、行商人タイプっぽい・・・
アイテムバッグを持っているのではなくバッグをアイテムバッグにする能力を持っているが・・・本人以外出し入れができない・・・でも、この能力欲しい!
忠
音声会話
調理の心
解体の心
草木の心
忠さんは、料理人だね。解体ができるのはありがたい。なんと、ジビエ料理も少しやっていたみたい・・・本当に何の料理人だったんだろう? 聞いても答えてくれないし・・・
亜矢子
音声会話
裁縫の心
パタンナーの心
錬金の心
亜矢子さんは、服飾だね。錬金がちょっとまだわからないけど、好未さんと一緒に作ってくれればいいものが出来そう・・・でも、パタンナーの心って何?・・・
伊三雄
音声会話
分身
気配低下
最近おとなしくなって気持ちが悪い伊三雄さんは、分身・・・自分にそっくりな操り人形を作り出す能力らしい・・・話は聞けたけど詳しく教えてくれなかった。気配低下は影が薄くなるみたい。
匠
音声会話
武器の心
鍛冶の心
気配上昇
匠くんは、鍛治の能力があるのは解ったが、武器の心がわからなかったので、ハルバードを渡し使ってみて貰ったら、武器の扱いがうまくなった・・・しかも武器の鑑定も出来るらしい・・・羨ましい・・気配上昇は、注目を集めるものみたい。
敬太
音声会話
身体能力上昇
身体回復+
警戒
敬太くんは、盗賊とか? 忍者? なのかな? 身体回復ってなんだろう? 体力回復とか? 傷の直りが早いとか?・・・わからん・・・警戒と索敵って同じなのかな?
渉真
音声会話
身体能力+
格闘の心
圧力
渉真くんは、挌闘家だね。圧力は使うと凄みというかプレッシャーが出るような感じ。もしかしたら、浸透勁のような防御無視ができるかもしれない。
次は、冒険者登録と魔法適正確認に冒険者ギルドへ。
前回と同じ受付嬢から話を聞き、プレートを貰い適正確認したが、皆無属性でした・・・
まぁそんな物ですよね~。
ここで1つ問題が。PTは6人まで・・・13人だから1人あぶれる・・・俺があぶれるのが無難か・・・
「皆さんは、固定でPTなどを組むことが多いですか?」
受付嬢に質問される。
「はい、そうですけど」
「でしたら、クランとして登録したらいかがですか?」
「クランってどんな物ですか? PTと違います?」
「ご説明いたします・・・クランとはPTよりも人数が多いときなどに組まれるものです。
ランクが上がると大物狩りをしたりすることが多くなると思いますが、いちいち人数を集め、連携の確認などをし、そこから狩に向かうなんて大変ですよね? そこでクランを組むんです。
クランメンバーなら連携も取れると思いますし、報酬で揉めたりする事も少ないと思いますよ」
「えっと、デメリットは何ですか?」
「寄せ集めの人のPTに入りにくかったりします。経験値はPTもしくは複合PTにしか入りませんので、クランに入っても強くなったわけではないと言うことです。結構勘違いされる方が多いですね」
デメリットって、それだけなんだ・・・
「じゃあ、クランを組みますお願いします」
「はい、かしこまりました。クラン名はどうなさいますか?」
「え? ちょ、ちょっと待って下さい、みんなと話してきます」
「クランマークなどの登録も出来ますので~」
「はい、分かりました」
ネーミングセンスの無い俺に難題が降りかかる・・・どうしよう・・・