第259話 やる事メモ。
いつも読んでいただきまして、ありがとうございます。
食事も終え、風呂なども終わり執務室へ。
机の上に紙を出し、自分がやらなければならない事柄を書いていく。
・ショッピングモールの完成。(これは急務だろう)
・工場のマジックハウス化。(次にしなければならない事だな)
・書類の整理。(給与の決済承認、新しく奴隷となった人の承認、売上金の確認、八重桜学園内での出来事の報告などなど。 セードルフに任せられないだろうか)
・近隣からの苦情対策報告と、現状での嫌がらせ把握。(報告は、お店の売り上げが落ちたなどの妬みが大半)
・陛下の様子見。(これも急務。 倒れられたら困る)
・今年15になる子供達の進路。(ほとんど決まっているので一通り見るだけ)
・大人の奴隷の増員。(人手不足解消、奴隷商に依頼済み)
・状態異常解除の魔法や魔道具の作成依頼(ミズキさん、アカネちゃんに依頼済み)
こう考えると、俺仕事しすぎじゃない? 他の人に振ったり出来ないかな?
出来るだけ人を育て部署を作り、俺達が関わらなくてもいいようにしないといけないよなぁ。
俺達が抜けただけで、瓦解する組織などないに等しいし。
次に、やりたい事や調べてみたい事などを書いてみよう。
皆からの意見ややりたい事、手伝って欲しいと依頼された事も書くとしよう。
・農場のゴーレム化及びマンション化。(マンションのように階層に分けて作物を作り、ゴーレムで管理収穫する施設が欲しい、主に人手不足解消)
・一般区画のショッピングモール化。(出来ればこちら側に、桜系列店以外の店も入って欲しい)
・八重桜学園のマジックハウス化。(真夏や真冬は冷暖房が無いと勉強に支障が出るし、土地もコンパクトに出来る)
・宿泊施設の多様化。(金額はもちろん、高級路線や素泊まりなどにも対応出来るようにしたい)
・公共浴場の整備。(ユカさん依頼。 衛生面の改善が主だが、女性からの依頼があったようだ)
・劇場の設置(コノミちゃん依頼。 紙芝居だとどうしても伝え切れない事があるとの事。 ゴーレム人形劇と人の芝居の両方あると嬉しいと言っていた)
・カフェなどの整備(アカネちゃん依頼。 おしゃれな店が貴族区画にしかないので一般区画に欲しいとの事。 かわいい服を着て出かけたいとの依頼を受けたようだ)
・武器と防具の販売(タクミ君依頼。 八重桜学園の皆が作っている武器や防具を販売したい。 その場所を作って欲しい。 一般区画のショッピングモールに出店予定)
・ミシンの完全導入と機密化。(アヤコさん依頼。 高級なものはミシンで作っているが、ミシンも足らないしお屋敷の中で作るのはもう無理がある。 工場で使用出来るように細分化予定)
・体育館やアスレチックの更新(ショウマ君依頼。 体育館はかなり広く作っているようだが、人が増えすぎて回っていないらしい。 体育館やアスレチックもマジックハウス化した方が良いかも?)
・道路全ての舗装化(リョウタロウさん依頼。 手伝って欲しいと言われたが、無理っぽいので断ろう)
・信号の周知徹底と設置(現在は兵士の人が手旗信号で知らせている)
・キッチン用品の再現と販売(タダシさん、ヨシさん依頼。 現状でもキッチン用品を売っているが、もっと多様なものを売りたいらしい。 鍛冶が主なので、許可を出してタクミ君に丸投げしよう)
・こじんまりとした料理屋作成(タダシさん、ヨシさん依頼。 不可能。 貴族区画のチェリーブロッサムでプレミアムとして販売するのも面白いかも)
・小さい子供がいるお母さん達の在宅の仕事を作って欲しい(アヤコさん、ヨシさん依頼。 在宅で出来るものか、後で考えよう)
・ワープなどの転移装置開発(ミズキさん依頼。 原案は話して出来上がっているが、忙しすぎて作れない先になりそう)
・カーボンナノチューブの完全な操作(最もやりたい事。 手足のように完全に操作出来れば、魔物の回収とか楽になりそう)
あとは無いかな? 今の所俺が手を出さなきゃいけない物をノートに書き出してみたが多すぎる気がする。
ほとんど建物関係だから仕方ないんだけども。
他の人を雇ってもいいが、能力に差があり過ぎると変なものが出来たりするから無理かな?
ジリコテさんがパルメントさんと一緒に、そろそろこちらに来るって手紙が来てたな。
その時に、ジリコテさんに何らかの餌で手伝ってもらおう!
あとは、在宅で出来る仕事か、う~ん。
一応休職扱いにして復帰出来るようにしているし、皆の給料の数%を保険金として貰っていたものを一気に渡したし、復帰後のローンとして無利子で貸し付ける事が出来るようにしている。
それだけじゃ駄目だって事か? あ~、手編みのレースとかはどうなんだろう? アヤコさんに聞いて大丈夫だったら丸投げだ!
とりあえず、寝よう。
はっ! そういえばショッピングモール作ってるとき見張り居なく無い? 大丈夫なの?
皆忙しいし、このままで良いかな? 一応聞いてみた方がいいかな?
眠くて考えがまとまらないし、寝よう。
次の日、いつものようにタダシさんの料理を手伝っていると、リョウさんにダイニングへとエスコートされるリサーの姿があった。
結局元の鞘に収まったのか、嫌いで別れた訳じゃないみたいだし良かったんじゃないかな?
となると、食料を何とかしなくちゃいけないのか。 タダシさんに丸投げしよう。
訓練の時間になり、皆で外へ。 ランニング中にショッピングモール作成時に誰も居なかった事を言うと、本人の希望もありベトニア(鬼人族の男の娘、元商人の奴隷)が傍につく事になった。
勉強は1番に迫る勢いで、ケアレスミスしなければパーフェクトと言っても良いらしい。
学校のカリキュラムは終了し、自主勉強をいつもしていたそうだ。 天才だなぁ。
ランニングが終わり、軽くストレッチをして筋トレしていると、リサー姫がランニングの途中でへばっておぶられていた。
ラスーリのサミル姫も、ランニングの途中でへばってしまったようでおぶられて戻ってきた。
悔しいのか、地面に座るなり大粒の涙を流し始めた。
隣にいるカルジャスさんが、どうすればいいのか困った表情をしている。
なんの滞りも無く訓練が終わり、各々の場所へと移動を始める。
軽食を取ったときに、リサー姫とサミル姫の話し合いが行われ一応、賠償する事を約束して和解と言う形で幕を閉じた。
その時に仲介役として俺もいたが、特に何もしなかった、と言うか出来なかった。
お互い目が笑って無いんだもの。
リョウさんが、陛下の所へ行って来てくれると言う事なので、様子を後で報告してもらう。
本当に駄目そうなら、明日にでも会いに行くしかないな。
出来れば八重桜学園を見学したいと姫達が言い始め、護衛として寄り添ってる2人に案内を頼む。
先に見学をして、その後に陛下の様子を見に行ってくれるそうだ。 お願いします。
俺とベトニアはそのままショッピングモール作りを開始する。
今日は曇りなので、屋根などを作らずにサウザンドエルダートレントを取り出し加工を始める。
「風」
俺がそう言うと、枝が切れ皮が剥がれる。
もう1度「風」と言うと真っ直ぐな板と1つの面が丸まってる素材に分かれる。
面が丸くなっている素材は釘にしていく。 いつもよりもスピードを上げて作業しているからか、生徒達の人だかりが出来てしまった。
学校の敷地内でいきなり木を取り出し加工し始めたら、そりゃ驚くよな。
例えるなら、いきなり校庭に入ってきた犬のような? なんか違うな。
もう1人俺が居たら結構簡単に作業が進む気がするんだけど。
ん? もう1人? ああ! ギフトの分身! そんな便利なものあったじゃん。
でも、ギフトを持ってないし魔法も使えないんだっけ? 何か方法が無いかな?
そんな事を考えてるより、手を動かしたほうが速いか。
ギャラリーの生徒達が教室に戻り、木工師を目指している子だけが勉強のためと言う事で残った。
その後、チラホラ見た事のある木工師達が集まり始め、俺がやっている作業を見てメモを取り論議に花を咲かせている。
その中には木工の師匠であるミミリさんの姿も・・・貴方俺の師匠でしょう! 必死にメモを取らないでください!
作り方や工夫など細かく書いていたら大変な事になりそうなので、飛ばすための仕様です。
こうしたああしたは後で少し出てくるかもしれませんが、よろしくお願いします。