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努力の実る世界  作者: 選択機
第3章 エルフ編
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第238話 レアモン?

ブックマーク・評価 本当にありがとうございます。

 もうすぐ夕方と言う所で次の部屋への扉前に着き、今日は先に進まずにここでキャンプする事になった。

 野宿の準備は、コノミちゃんとミズキさんに任せてシャガ達とミルッフルさんを連れて狩りをする事に・・・

 カポックとスミンの2人を連れて1番近くにいるオークの元へ。

 2人にやらせようと思っているのは、釣り・・・MMORPG等で良くやっている1匹だけ敵を引っ張り戦いやすい場所で狩る方法だ。

 オークは2匹、たぶん2匹とも一緒に引っ張ってしまうだろう・・・まぁ危なければ俺が助ければ良いか。


 スミンは弓でカポックはオークの骨で作っておいた無くなっても良い投げナイフで1匹を集中して攻撃させる・・・気がついたオーク達は俺達に向かって走ってくる。

 ある程度近づくまで何度も何度の攻撃すると、何度目かスミンの矢が目玉に当たり1匹倒れた。

 1匹のオークを引き連れたまま2人が待っている場所に駆けて行く・・・シャガとミルッフルさんが木の陰に隠れており、オークが通り過ぎると後ろからが体当たりと同時に剣を突き刺す。

 動きが鈍った所でフォルビアが止めを刺した。


「カナタ様、確かにこの方法だと安全に多くの魔物を狩れますね」

 シャガが嬉しそうに言う。


 思っていたのと違うんだけど・・・まぁ安全に倒せたし良いだろう。


「それは良かった。 2匹以上連れてきた場合の想定も頭にたたき込んである?」


「はい! 大丈夫です! もう1度やってみて良いですか?」


「うん、良いよ。 でもその前に、倒したオークを回収しに行こう」


 倒れているオークを回収して、次の獲物の元へ・・・俺は助言しないで皆を見守る。

 トライアンドエラーを繰り返しながら狩りをする・・・かなりの数の魔物を狩り終えると、辺りが暗くなる始めたのでキャンプに戻る。


 夜は、スートーグさんが主体で見張りをしてくれるらしい・・・なんでも、解体位しかやってないからだそうだ。

 索敵の機能で直径30m以下に魔物が来ればアラームが鳴るようにセットし、武器を胸に抱えたまま寝る。

 ミズキさんが作った人(人???)は立って歩ける程の土壁で覆ってあるので、大きな魔物が近づかれても数秒ほどの時間稼ぎは出来るだろう。


 ミルッフルさん帰った時に、ダンジョンの土は自在に動かせ無いのに・・・と驚いていたが、魔法の異常さはいつもの事なのでスルーした。

 土壁の上に椅子を置きスートーグさんに任せて先に寝る事にした。

 特に何事も無く交代の時間になり土壁を登る・・・近場の魔物は全部狩ってあったから、何も来なくて暇だったとスートーグさんが言っていた。

 本当に何も無くコノミちゃんに交代し、もう1度寝た。


 俺が起きたのはいつもより少し早い時間・・・1番最後に交代したシャガ達の時間だ。

 様子をこっそり見ると、キビキビした動きで見回りをしていた。

 声をかけ朝ご飯の準備する・・・すぐに出発するつもりなので、簡単な物で済ますことにした。

 食パンとベーコンエッグとコーンポタージュ・・・空から女の子が降ってくる物語のアレをしようかと思ったのだが、スープがほしいなと思い断念した。


 食べ終わり装備を整えると三部屋目へと進む・・・そこは大木が多く生えているジ〇リのもの〇け姫の森のようだった。


「こりゃぁ凄いなぁ」

 俺が思わずポロリと言う。


「おいおい、こんな森が広がるのは四部屋目中盤からのはずだぞ? どうなってんだ?」

 スートーグさんが腕を組みながら言う。


 俺の索敵には無数の敵影がある・・・その中には、光が点いて消えてしている物もあった。

 トレントが多く存在しているようだ。


「もしかして、俺達がエレメントマジックを覚えるのに魔力を多く使ったからとか・・・そんな事はないですね。 見てても仕方ないので進みましょうか」


 昨日と同じ隊列で森の中を進む・・・かなり多くの魔物が一斉に襲ってきたが、昨日の狩が大成功したからなのか皆の動きがかなり良く苦戦する事もなく倒せた。

 時折トレントをそのままにして進み、シャガ達に不意打ちを仕掛ける。

 不意打ちにいち早く気がつきシャガ達とミルッフルさんが連携し倒している・・・ミルッフルさんは不満を口にするがシャガ達は不満を口にしない。

 不意打ちの対処法は、訓練で教えてたが実戦の方が何倍も学べるからな。


「おい、カナタ。 あの大きな木エルダートレントじゃないか? 姿が似てる気がするんだが」

 スートーグさんが木を指差して言う。


「そうかもしれませんが、多数の魔物がそこにいますよ?」


「まさか、アドルメリ・・・か?」


「アドルメリ? あ! アドルメリ! エルダートレントに巣を作る貴重な蜂! 薬効もある蜂蜜! 蜂の針から出る毒は、石化毒にも解除薬になる最高の素材! 余さず取りましょう!」


 俺が興奮しながら言うと、皆が少し引き気味になった。

 秘境の地かダンジョンでしか見られないエルダートレント・・・エルダートレントですら出会うのが稀で、そこに巣を作るアドルメリなどどのくらいの確率で出会うことが出来るか・・・

 折角出会えたのだから、1匹も無駄に出来ない。

 1人で見つからないように巣を見に行くが、巣を見ただけじゃよく分からなかった・・・古い絵を見ただけだし、解らないのは仕方ないか。

 巣から飛び去った蜂を追って、水で包み窒息させてアドルメリなのかを確認する。

 この特徴的な模様はアドルメリで間違いない・・・俺は皆の所へ戻る。


「皆にお願いがあります。 アドルメリを1匹も逃さずに捕らえたいので、次の部屋前でキャンプしても良いですか?」


 皆特に異論はないらしく四部屋前でキャンプをすることに・・・アドルメリに悟られ逃げられないように遠回りして進んだが、おやつの時間くらいには次の部屋扉の前に到着した。

 特にやることもなく、夜まで暇なになってしまった為昨日と同じく周りの魔物を狩ることにした。

 スートーグさんも1人で狩りに出掛けた・・・まぁ、スートーグさんなら大勢に囲まれない限り大丈夫だろう。

 スミンのミスで5匹のカミキリムシの魔物を引っ張ってしまい戦闘がめちゃめちゃになり、危ない感じだった。

 俺が3匹のカミキリムシの魔物の足に投げナイフを飛ばして、動きを封じることで何とか勝利した。


 連勝続きで気が緩み、カミキリムシの数をちゃんと確認しなかったのが原因だろう。

 スミンは俺に申し訳なさそうな顔をするが、首を横に振る・・・謝るのは俺じゃなく皆にだろう。

 俺が首を振った意図に気がついたのか、皆に謝る。

 その後もトライアンドエラーを行い、皆の連携もかなり洗練して来た。

 近場に魔物がいなくなったため、解体を教える事に・・・

 ダンジョン内のモンスターは死んでから最短10分でダンジョンに吸収される。

 だが、1度マジックボックス(バッグ)に入れたり解体し始めれば吸収されない・・・しかし、解体と攻撃だと何が違うんだろう?

 ここら辺の線引きはどうなっているのかよく分からないな。


 カミキリムシの顎と爪と足でナイフと鏃を皆で作る・・・ミズキさんとコノミちゃんも暇なので参加したが、始めてナイフで1から作っていたのでボロボロになってしまっていた。

 魔法を使うと一瞬だし、かなり綺麗に出来上がるんだけどね。

 その他の5人の中では、やはり子供の頃から作っているからかミルッフルさんが1番上手かった。

 俺よりも長く生きてるんだから、見せびらかしてドヤ顔をしないで下さい。


 スートーグさんが俺を呼びに戻り、一緒に行くとクマっぽい魔物が横たわっていた。

 家の敷き物にしたいようで、マジックボックスに入れて持って帰って欲しいとのことだった。

 マジックボックスに入れて戻り、夕食を食べ仮眠を取り・・・暗闇の中起きる。


 さぁ、余さず全部狩り尽くそう。

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