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努力の実る世界  作者: 選択機
第3章 エルフ編
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第223話 起きる

ブックマーク・評価 本当にありがとうございます。

 俺が気がつくと、知らない天井の部屋へいた。


「知らない天井part2。 なんて言ってる場合じゃないか・・・ここはどこだ?」


 独り言を呟き、上半身を起こす・・・お尻の所に変な違和感を覚えるが、それよりも全裸で布団を掛けられている状態だったことに驚く。

 何故全裸? どうなってるんだろう?

 左手の点滴のような物を取り、回復魔法を使う・・・右手の前腕にケロイドのような傷が見える。

 あ! 俺、気絶したんだっけ・・・というか、何か大切な事を忘れている気がする・・・いてっ!

 下半身に痛みを感じ布団を剥ぐと、あれにホースが付いている・・・あれ? 黒いホース? 誰がつけたんだこれ? というか、朝ダーチ、友ダーチ状態・・・元気だな。

 布団を全部剥ぎ、ベッドの脇に立つ・・・が目眩を起こしそうになる。

 回復魔法をかけ、立ち上がりカーボンナノチューブ製のホースを取り全身に浄化をかける・・・服はどこだ?


 探して見たが見つからない・・・見つけたくも無い物は見つかるが・・・

 ベットに穴が空いており、お尻が入るようになっていてベットの下に桶があった・・・つまり、排泄物用の桶なのだろう。

 しかも、桶はかなり綺麗な状態だった・・・つまり、誰かが綺麗にしてくれていたという訳だ。

 全裸を見られて、汚物まで見られたと・・・なんてこった、そういう癖は俺にはないぞ。

 未だにあれは起立してるし、変態か俺は・・・全裸で部屋の真ん中に立ち、片手を額に当てため息を吐く。


 そんな時に、扉が開く・・・あ! 何か隠す物、何か何か無いか?

 オロオロしていると、桶を持ったミズキさんと目が合ってしまった。


「やぁ、おはよう。 良い朝だね」

 俺は、諦めて全裸で右手を上げて挨拶をする。


「カナタさん・・・うぇぇ」

 ミズキさんは、桶等を落とし泣き出して俺に抱き付いてきた。


 うわ、この姿を傍から見ると変態に抱きつく美女・・・というか、俺が襲っているように見える気がする。


「ミズキさん、落ち着いて。 落ち着いて」


「だって・・・だって、3日も寝てたから、起きないんじゃないかと思ったんですよ」


「あぁ、3日も寝てたのか。 あのさ、服もらえないかな? 俺全裸なんだよね」


「え? あ・・・ぎゃぁぁぁ!」

 ミズキさんは、叫び声をあげて走って外に行ってしまった。


 えっと・・・服が欲しいんですけど・・・

 仕方なく布団を腰に巻き手で落ちないように握る。

 巻き終わったときに、コノミちゃんが扉を開けて覗き込んでいた。


「あ、コノミちゃん。 おはよう」


「あ! 起きたんですね、カナタさん! おはようございます」

 コノミちゃんは、扉を全部開けて頭を下げる。


「早速で悪いけど、服を持ってきてもらえる? 全裸なんだけど」


「今更ですよ。 もう全部見てますし」


「え? そうなの? じゃあ、もう良いか」

 俺は布団を取り全裸になる。


「ぎゃぁぁぁ! 冗談です! 嘘です! 着て下さい」

 コノミちゃんは、目を逸らし手をブンブン振りながら言う。


 ん? あれ? これは楽しいぞ? 俺はこんなへきがあったのか? いや、止めておこう危ない気がする。

 再び布団を腰に巻く。


「布団巻いたよ。 服持って来て貰って良い?」


「良かった・・・すぐ持ってきます」

 コノミちゃんは、部屋から出ていった。


 あの様子からすると、元執事らへんが俺の着替えとかやってたんだろう。

 コノミちゃんが服を持ってきてくれ、部屋から出ていったので着替える。


「コノミちゃん、ありがとう。 もう着替え終わったよ」


「解りました。 あの、1度ダイニングに来て貰って良いですか? パルメントさんに知らせないとなので」

 コノミちゃんは扉を少し開け言う。


「うん、解った。 あのさ、マジックボックスとかってどこにあるの?」


「カナタさんの工房に移動してありますよ。 部屋は開けられなかったので」


「うん、ありがとう。 まって、もう1つ。 この布団って俺のじゃないよね? 誰の?」


「あ、それミズキちゃんのですよ。 看病をずっとしていたのもミズキちゃんですし」


「え? そうなの? じゃあ、全裸にしたのもミズキさんって事?」


「あ~・・・そうなりますね。 じゃあ、パルメントさんを呼んできますね」


 そうだったのか・・・後でお礼をしておかなきゃな・・・

 工房に行き、マジックボックスを取り腰に付けダイニングに行くと使用人達が勢ぞろいしていた。


「あ、皆おはよう。 心配かけてごめんなさい。 俺が寝ててなんか不具合はあった?」


「そうですな。 食材や調味料がカナタ様しか取り出せないので困りましたな」

 皆を代表して元執事が言う。


「そう言えば、予備分しか冷蔵庫に入れてなかったんだっけ。 補充しておくよ」


「よろしくお願いいたします。 あと、コノミ様から聞いたレシピで解らないところがあるので後で御享受下さい」


「うん、了解。 時間があれば今晩にでも一緒に作ってみよう」


 そうこうしている内に、パルメントさん一行が訪ねてきた。


「パルメントさん、おはようございます。 ご心配お掛けしました」


「なんだ・・・気が抜ける挨拶だな。 歩いても平気なのか?」


「回復魔法で治しましたので、今のところ問題ありません。 あの、そちらの人は誰ですか?」


「このエルフの国の最長老・・・いわば国王だな」


 え~・・・国王なのにそんな扱いなのかよ・・・でも、ザ魔法使いって感じの人・・・エルフだな。

 白髪に白髭、しかも長い。


「ほっほっほ。 パルメントの父ですじゃ」


「え?」


 パルメントさんってかなり年上なんじゃなかったっけ? その父親って・・・いったいいくつだよ。


「嫌な事に事実だ。 年齢を忘れてるから聞いても無駄だぞ。 ここに呼んだのはお前が倒れたときに知恵を貸してもらったんだ」


「あ、そうだったんですか。 ありがとうございます」


「ほっほっほ、よいてよいて」

 パルメント父さんは、髭を触りながら言う。


「そう言えばミズキはどこへ行ったんだ? 顔が見えないが」

 パルメントさんがこの部屋を見まわし言う。


「あぁ、走ってどっかに行っちゃったんですよね。家の中にいるみたいなんですが」


「そうか。 では、先にカナタが寝た後のことを言うぞ?」


 まず、借金エルフは滞りなく契約変更が終わっている。

 ウヌリアン族と、お前達を襲った奴らは奴隷の首輪を付けてある。

 もちろんお前の血液を貰って契約したので犯罪奴隷に落としても良いし、殺してしまっても構わん。

 むしろウヌリアンの里の者達は殺してくれると、ありがたい。

 全員牢の中にいるから、放置しないでくれよ? 死体が腐って疫病が発生すると厄介だからな。


 ウヌリアンの里の者達と襲って来た者達の持ち物は全部ソメイヨシノの物になる。

 ウヌリアンの所にいた奴隷達も同じく牢にいる・・・売っても良いし、この里で買い取っても良い。

 アヘン漬けになっているのは迷惑だろうから、ぜひとも渡して欲しい。


「最後に、エディアンが逃げ出した・・・追っ手を放ったが、捕まるかは分からん。 足が速くなるアドベ-トリングと言う魔道具を盗んで行ったからな」


「そうですか、エディアンが・・・ちょっと話して見たい事もあったんですけど、仕方ないですね。 しかし、全部終わってるって言うのは、ありがたいです」


「そうか、逃がしてしまって本当にすまない。 あと、ミズキからも発表があるんだが・・・どこにいるんだ?」


「方向からすると、工房にいるみたいですね」


 コノミちゃんが、走って呼んでくる・・・俺の顔を見ると真っ赤になり目を逸らす。

 おお! 初々しい反応・・・ん? 反応?


「あ! ミズキさん! 感情戻ったの!?」


「いえ、一時的な物だと思います。 感情が表に出ていない時も、嬉しかったり楽しかったりはしていたんですよ?」

 ミズキさんはそう言うと、にっこり笑う。

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