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努力の実る世界  作者: 選択機
第2章 ティンバー・ウルフローナ王国
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第165話 デート再び?

 ブックマーク・評価 本当にありがとうございます。

 1回2回手伝っただけでは駄目だと言われ、4日間の料理特訓をする事になった。

 朝練後と夜はタダシさんが見てくれ、昼間はヨシさんが見てくれている。

 材料は沢山あるので一気に作りマジックボックスにしまっていく・・・俺の素材用マジックボックスは料理が大量に入る事になった。

 武器用マジックボックスもあるし、素材用マジックボックスの容量もまだまだ十分にある。

 こうなったら、料理用マジックボックスでも作った方がいいかな?

 しかし、マジックボックスはボックスと言う様に箱型じゃ無いといけない様で結構かさばるのが難点だ。

 箱の素材は何でもいい様なので、ワイバーンの革でポーチを作った。

 カーボンナノチューブで腰のベルトに付ける事を想定して作ったのだが、二の腕や太腿にも付ける事は可能なようにした。


 そろそろお酒を売りたいという事で、ジャガイモから出来たお酒のアクアビットを作成中だ。

 本当にタダシさんって何者なんだろう? 何でこんなに知識があるんだ? まぁ助かるからいいんだけど。

 小麦少なくなったから買いたいという事になったが、行商の商品は殆ど買ってしまった。

 どうするか話しあった結果、俺とミズキさんで小麦をミズクサの街まで買い出しに行く事になった。

 というか、何故2人で買いに行くんだ? 一応俺男なんだけど・・・信用されてるってこと? 男として見られてない? まぁ、後者だろうな。


 仕方ない、エルフの国に行く前段階として出掛けるかね・・・こうして、出掛ける日になり忘れ物がないか確認する。

 陛下からお使いとして書簡を預かった・・・内容は、小麦の在庫数等の確認と収穫量の確認だそうだ。

 一応、陛下の影の者が調べているが本人から報告して欲しいらしい。

 子爵の事を信用しているが、配下の者の事は把握していないらしいので簡単なテストを仕掛けるような物だろう。

 そして現在の武器は、トンファーとトマホークの2つだ。

 トマホークは投擲武器になるので、トンファーも一応装備しておいた。

 両方とも魔鉄製で、トマホークには滑り止めとして麻糸を巻いておいた。

 でも、よくもまぁタクミ君は武器をポンポンと思いつく・・・薙鎌なぎかまなんて聞いた事もなかったし、熊手と言う武器がある事も知らなかった。


 聖騎士の格好でトンファーはアンバランスだ。

 だが、ミズキさんは魔法使いの格好だろうし、俺が前衛装備じゃないとバランスが変だろう。

 一応背中にマチェットナイフを縦に装備している・・・ガ〇ダムのビーム〇ーベルのような感じと言えば解りやすかも知れない。

 あと、武器用のマジックボックスも腰に付いてるから大丈夫だと思いたい。

 鏡で見るとなんかゲームのキャラクターのようだ。


 ミズキさんは、やはり魔法使いの格好に短杖、薙刀、腰の部分にマチェットナイフを装備していた。

 自転車で行ければ時間短縮になるのだろう・・・でも、聖騎士の格好した人が自転車乗ってるのってお笑い以外の何者でもなくない?

 そう思って自転車ではなく、ランニングで行くことにした。

 ミズクサの街まで約1日ちょっとだと言うし、俺達が走れば3時間程度で着くだろう。

 そう思って出発したのだが・・・会話が全く続かない。


 色んな人と会話をする為に、広く浅く知識を覚えてきたが・・・会話って難しい。

 やはり魔法の話しをするか? それとも魔法使いの出てくる映画やアニメの話しの方が良いか?

 どうすんのよ俺・・・あ、気になる事があった!


「ミズキさん、前に作っていたダイヤモンドってどうなった? まだ出来てない?」


「出来ましたよ。 今回は持ってきていないのでお屋敷に帰ったら見せますよ」


「うん・・・そのダイヤモンドは魔晶石に出来そう?」


「問題なく魔晶石になります。 ですが、魔晶石にしていないので品質がどのような物なのか解りません」


「そっか、早々作れるもんじゃないし大事に保管しておいた方がいいんじゃない?」


「そうかもしれませんが、私から作られたダイヤモンドがどのようになるのか気になります」


「それは俺も気になるけど、魔石を3級以上の物で魔晶石にしたいよね。 街の近くに3級の魔物がいればいいんだけど」


「そうですね。 探してみるのがいいかもしれませんね」


「うん、用事が終わったら探してみようか」


「はい」


 あぁ、会話途切れちゃったぞ・・・何か話す話題ないか? というか、なんで俺こんなにテンパってるんだ? 物凄い綺麗だと思うし、プロポーションもいいと思う・・・

 やめやめ、俺がどうこう出来るような人じゃないだろう。 大学とかに彼氏とかいそうだしな。


「カナタさん、なんであんなに子供達を集めて教育してるんですか? 炊き出しだけでも良かったんじゃないかと思うんですが」


「うん、簡単に言うと自己満足だよ。 TVとかで貧困で・・・とかやってるでしょ? 何かしたいと思っても、お金もそんなにあるわけじゃないし自分の生活でいっぱいいっぱいだったし。

 でも今は、お金もあるし子供達にくらい進む道を作って上げたいと思ってね。

 まぁ細い道かも知れないけど、それくらいしか出来ないと思ってさ」


「なるほど解りました。 私も小さい子が亡くなるのは嫌ですし、いいと思います」


「でもさ、このままで良いのか迷っているんだよね」


「何を迷っているんですか?」


「結局、今やってるのは日本の真似事でしょ? 最終的に行きつくのは使う者と使われる者になる。

 できればさ、頑張って努力した人が成功するようにしたいと思うんだよね・・・かなり漠然としてて、どうすれば良いのか解らないけどさ」


「良く解りませんが、社会構造を作り変えたいという事ですか? それとも、共産主義にしたいとかですか?」


「いや、共産主義にしたいとも思ってないし、社会構造を作り変えたいとかも思ってないよ。 でも、努力した分報酬がきちんと貰える世の中にしたいと思うんだよね・・・どう思う?」


「良い事だとは思います。 ですが、どうやってやるんですか? 日本でも給料の未払いや不正がニュースで流れています。 それを正すのなら、1から作り上げ全てを管理しないといけないのではないでしょうか?」


 全てを管理か・・・そんな物神以外の何者でもないな。

 ましてや、そんな世界が幸せなのかすら分からない・・・なんてちゃちで情けない考えだ。


「そうだね・・・俺がおごっていたみたい。俺は神様じゃない・・・全てを管理するなんて最低の考えだね。 ごめん、ミズキさん」


「いえ、私も子供達皆に幸せになって欲しいと思いますし、夢をかなえて欲しいと思いますから」


「うん、ありがとう・・・あら、盗賊かな? 襲われてるのは商人だと思う、ついでだし助けに入ろっか」

 俺は、戦闘している集団が索敵の範囲に入った為ミズキさんに言う。


「はい、解りました。 先に行って貰って大丈夫です」


「了解、じゃあ先に行って来るね。 何かあったら無線してもらって良い?」


「はい、お気をつけて」


 ギフトの身体強化も使用し1人で先行する・・・というかギフトで手加減とか不殺とかって無いのかな?

 普通に戦うと盗賊全員殺しちゃうから、手加減が大変なんだよなぁ・・・

 しかし、盗賊の数が20人って結構大きな盗賊なんじゃない? ねぐらに宝とか結構溜めてたりしないかな?

 そんな事を考えて商人の所に着くと、剣士がわき腹を刺されたところだった。


 あらら、ちょっと遅れたか・・・まぁいい。


「手を貸します」

 と言いながら、盗賊達の手足を折っていく。


 5分もかからず盗賊達を倒した・・・なんと手応えのない。


「そちらの方は剣で刺されたようですけど、大丈夫ですか?」

 そう聞いたけど、駄目そうだな・・・

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