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努力の実る世界  作者: 選択機
第2章 ティンバー・ウルフローナ王国
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第161話 下位クラン?

 ブックマーク・評価 本当にありがとうございます。


 そして、祝1周年! これからも面白いと思っていただける様に書いていきたいと思います。

 俺が修行をつけないと言ったから、外に行き魔物を倒してくると意気込んで出て行った。

 連れの2人も追いかけて出て行った。

 かなりの時間も潰れたんだし、ギルドマスターの用事も終わっているだろう。

 そう思い、受付のセネラさんに聞いたら会ってくれる様で執務室に向かう。


「カナタ君、いらっしゃい。 最近はオークを中心に狩っているそうね・・・出来れば食べられない魔物も狩ってほしいのだけれど」


「あぁ~・・・気が向いたら倒しますよ。 それで相談なんですが、俺達のクランの下にクランを付けたいんですけど何とかなりませんか?」


「クランの下にクラン? PTを入れるのは解るけどクランを2つ作ると言うのが解らないわ」


「ソメイヨシノは最大で13人のクランにしたいんですよ。 というか、誰かを入れてしまうと他の人も入れなくちゃいけなくなる可能性があるでしょう? それを防ぎたいんですよ」


「それなら今まで通り、PTごとに登録してクランにしなければ良いんじゃないかしら?」


「そうかもしれませんが、俺達の教えを受けていますと言うのを知らしめたいんですよ。 何かあったら俺達が出てくる可能性があるって言うことに出来ればしたいので」


「えっと・・・もしかしてだけど、学校に通う学生専用クランを作って学生達を登録させたいってことで良いのかしら?」


「大体あっていますね。 でも、他の人も登録してもらうと思います」


「食堂の人達ってことかしら? それなら、クラン名を付けて、PT名を食堂①や学校①とかにすれば分かるんじゃないかしら?」


「あれ? PT名とクラン名って分けられるんですか?」


「もちろん分けられるわよ? 最近は分けてもクラン①,クラン②とかそのくらいで、あまり分ける人もいなくなっちゃったから知らないのも仕方ないのだけどね」


「なるほど、じゃあ下に付けるクランを作ってもらえるんですか?」


「ええ、グランドマスターに打診しておくわ。 教育の一環でって事だし、拒否はされないと思うけどクランマスターは別の人にして貰うわよ?」


「大丈夫です。 もう考えて来てますから・・・通るかどうか解らないですけど、申請はしちゃっても良いですか?」


「ええ、合否は屋敷に伝えておくわね」


 結局、申請は無事に通った・・・と言ってもクランにクランを付けるなんて前代未聞の為、クラン名が【八重桜:ソメイヨシノ】と言う2個の名前が入る事になった。

 八重桜は、学校の名前になる予定の名前で、ヨシさんからの一言で一瞬で決まった。

 ヨシさん曰く、花言葉が「豊かな教養」「善良な教育」なのだと言う。

 俺が、学校を作ると言い始めた頃から学校の名前にしたいとずっと思っていたらしい・・・名前なんて何でも良いと思っていた俺とは大違い。


 八重桜のクランマスターはセードルフとなっている・・・奴隷の身分だが、大丈夫か聞いたところ特に問題ないらしい。

 セードルフは、人に教えるのが上手く校長にしようと思っていたのでクランマスターに出来てホッとした。

 貴族が学校に入った際に奴隷の事をとやかく言いそうだが、言った瞬間俺が敵になるだろう。

 というか、入学させないと思うけどね。


 教材をセードルフに丸投げしてしまって、本当に申し訳なく思っている・・・

 俺の勘違いで教材の教科書が膨大な量になってしまったからだ・・・まさか、種族ごとに文字が違うと思って無かったのだ。

 文字見ても余り違いが分からない・・・と言うよりもエルフ文字と獣人文字は似ているようで、手紙の時に疑問に思わなかったのが事の発端なのだが・・・

 セードルフは、それを文句も言わずに1冊ずつ丁寧に作ってくれている・・・本当に申し訳無い。

 それにしても、龍人文字と呼ばれる龍人以外使わない文字以外読めて書けるセードルフはチートだと思う・・・努力チート、俺も見習わなくちゃだなぁ・・・

 冬になるという事で、皆も頑張って様々な種族の文字を覚えているが・・・物凄く難航している。

 俺は、言語理解のギフトを持ってて良かったと思う。

 その為ケイタ君が、通信機に翻訳機能を入れたいと言っていたな・・・


 話しは変わるが、通信機器の1号機が完成した。

 大きさはスマホよりも少し大きい位で、魔力タッチパネルとなっていて本体を筒のように曲げる事が出来る優れもの・・・中の水晶が割れたり、動いちゃったりしそうなのでやらないけど。

 通信で会話出来る距離は前回の倍くらいだが、文字ならばもっと遠くに送れるという事なのだが、まだ未実験のためどこまで通信出来るか解らない・・・理論上魔素が繋がっていたらどこでも繋がると言っていた。

 折角なのでスマホのように写真機能・音声録音機能・メモ・地図・辞書のような機能を付けるつもりのようだ。

 先程言った翻訳機能も付ける・・・文章をカメラのレンズを通してディスプレイに表示させると日本語のルビが付くようになっていた。

 文字が似てる物とか汚い文字だと上手く翻訳出来ないので悩んでいるようだが・・・おおむね完成しているようだ・・・技術職のギフトを持っていないケイタ君は、本物のチーターだと思う・・・

 それはさて置き、翻訳機能が十全に使えれば文字を頑張って覚えなくても良いという事で皆喜んでいる。


 他にもPTごとに話せる機能やコードレスイヤホンマイクも出来ているので狩りの効率や危険の伝達等多いに役に立っている。

 しかし、機能を付けすぎたため魔力消費量が多く俺達以外使えないと言う難点がある。

 魔素を自動で取り込める装置を作れれば、固定電話のように置いておく事が出来るのに・・・

 次に開発した物は自転車だ・・・出来上がった物はマウンテンバイクと自転車タクシー。

 この国で辻馬車を走らせる計画を立てたのだが、獣人は走った方が速いので乗らないのだという・・・

 馬やケーミやラプトルっぽい物に乗るのは、遠出する兵士くらいの物だという事だった。


 鉄道馬車やゴーレム馬車等夢が膨らんでいたのに・・・まぁ鉄道を走らせる用の道は確保してあるんだけどね。

 観光客用に自転車タクシーを鉄道の道に走らせてみている・・・コース的には街の外周をぐるっと回る感じで、2の門冒険者ギルド前から学校、第1の門、鍛冶場近くを通過し第2の門へ帰るルートだ。

 現在は無料だという事で空いたらすぐに乗られてしまうほど盛況だ。

 もう少し人数を乗れるようにしても良いかもしれない・・・でも、1人でこいでるから重くすると動かない等の問題が生じそうなんだよね。


 自転車の専門店を作る為に職人を育成中だ。

 俺達の自己満足で終わらないように産業にしないと意味ないしね。

 完成品はちゃんと整備が出来るようにスポークホイールにしたし、完成品をばらした物を鍛冶師の1人に作ってみて貰ったら完璧だったし、組み立ても自転車に大ハマリして奥さんに怒られた農奴の1人ラッコングに教えたら、すぐにモノにした。


 現在受注オーダー制にしているが、陛下へ献上したら貴族達へ自慢しているようで、貴族達が嗜みとして持つのがステータスとなってしまった・・・売れないより良いけど売れすぎるのも困るな・・・

 弟子になりたい者が数名いたので振り分けたから後は頑張って欲しい。

 ただ自転車の1つの懸念材料がある・・・ショックアブソーバーだ。

 オイルが良い物が見つからずオリーブオイルを使用している・・・劣化が心配だ。

 オイルを出す魔物等もいるようだし、探してみようと思っている・・・だが、子供達を1人前にするのが先だ。


 と言っても、13歳以上の子がオークと1対1でなら大きな怪我も無く倒せるようになっている。

 まだ気は抜けないし危なっかしいが、約1年後の15歳の春に独り立ちが問題なく出来そうだ。

 13歳以上の子供達には130cm位の杖をプレゼントした。

 武器として使えるように魔鉄製にした・・・大きくなっても、打撃系のサブ武器として持っていれば助かる可能性も高まるだろう。


 明日は、ショウマ君に喧嘩を売るライナが見られるとおもうが、出来る限り面倒なことにはならないように気を付けなくちゃな・・・

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